たまたま発見した二名敦子さんのfacebookを通じて、次の「POPEYE Web」掲載のコラムを発見しました。二名さんが歌った作品の中には村田さん作曲の作品もあることから、村田さんの写真とエピソードが出てきます。いかのURLをご確認ください。
https://popeyemagazine.jp/post-233315/
TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#1】1本の音楽とデモテープの話
例えば、村田作品である「風の街角」という曲について、次のようなエピソードが書かれています。
>「風の街角」は 同じメロディを村田さん→ 安部さんの順で歌うパートがあり、歌入れを終わった安部さんがブースを出た途端「うーん、村田の方が上手かったな。まぁあいつの曲だしな。」
安部恭弘さんは、ご本人がそもそも相当に歌がうまいのに、こんな発言をなさっているとは驚きです。
村田さんの若い頃の写真が何枚か掲載されていますが、それらを見たら、不覚にも泣きそうになりました。ライブにも行ったことはないので、別にご本人をお見かけしたような経験もないのですが。
「1か月限定」なので、早めにお読みください。
さらに、第2回があるということですので、楽しみに待っています。
村田さんの情報が足りないというようなことをNo.1331で書きましたが、情報蒐集のために、ときどきツイッター(現X)なども検索して見ています。
ただ、ツイッターは、非常に効率が悪い、時間がかかります。
100の量を見て1くらいしか役に立たない、もっと悪いかもしれない、そんな感じがします。とともに、ついつい、探しているものとは関係のない、しかも、おそらく役に立たない情報(面白い画像とかかわいい画像とか)を見てしまって、時間がたってしまいます。このようにツイッターに囚われて、時間を無駄に過ごしていまうことに対しては、得体のしれない不気味さを感じます。ツイッターに限らず、SNS一般の性格というか問題なのだろうと思います。SNSを見ていて、電車で降りるべき駅を乗り過ごしたなどということはありませんか?
しかし、ツイッターでしか得られない(発見できない)ような情報もありますので、やむを得ないと考えて、継続して見て行きたいと思います。特に、情報の早さという意味では、一般のサイトよりもはるかに優れています。
一般のウエブサイトを村田さんについて検索しても、CDの販売サイト(Amazon、タワーレコード、HMVなどなど)における今までの村田さんのCDの紹介ばかりが見つかり、新しい情報(または、そんなにあたらしくなくても特色のある情報)などはほぼ見つからないので、それに比べれば、効率がどんなに悪くても、まだましかなという気もします。
先日ご紹介したパイパーの中国公演の情報の発見も私の場合ツイッター(現X)でした。
これだから、ツイッターはやめられない、というか、捨て去ることはなかなかできかねます。
本来の村田さんの話題に戻りましょう(笑)。
次の本をたまたま見る機会がありました。
ザ・カセットテープ・ミュージックの本
つい誰かにしゃべりたくなる80年代名曲のコードとかメロディの話図書
マキタスポーツ・スージー鈴木
リットーミュージック
2020/10
スージー鈴木さんはご存じのとおり、たくさん本を出していますが、当方とほぼ同じ世代ながらも、(村田さんがデビューした)1980年代に聴いていた(らしい)音楽の範囲が当方とは相当に異なるので、あまり真剣に彼の本を見ていませんでした。
しかし、今回この本をたまたま見てみたら、巻頭の記事(ラジオ番組の文字起こしのようでマキタスポーツ・スージー鈴木の両氏の対談+解説、という構成)の中のp11からp12にかけて、村田和人「See You Again」(4枚目の『Showdown』(1986年)に、最後の曲として収録、作詞:竹内まりや、作曲:村田和人、編曲:Ronnie Foster)を大絶賛していたので、ご紹介します。
(以下引用、まず解説、次いで対談という実際に掲載されている順番で引用します。なお、『Showdown』のジャケット写真も掲載されています。)
進撃のアーバン
アーバンという言葉は番組内で完全に市民権を得た。
そんな中、第48回『ポツンと一曲』(2020年9月8日放
送)で、さらなる楽曲がマキタによって投下されている。
村田和人というシンガーソングライターの「See You
Again」なるナンバーだ。82年のデビュー曲「電話し
ても」のデモテープを聴いた山下達郎がその才能に惚れ
込んだという逸材で、山下のバック・コーラスを務めて
いた時期もある。この「See You Again」についてもメ
ジャー・セブンスを多用しているというのだ。それでも、
マキタは彼をシティ・ポップではなく、アーバンという
言葉で取り上げていく。以下は、その時の会話だ。可能
であれば曲を聴きつつ、読んでいただきたい。
マキタ「See You Again」という曲の分析に入りますけ
ど、これでもかというくらいアーバンなんですよ。とに
かくメジャー・セブンスが出まくっていますし、メロディ
をいわゆる7度という音ですね。さらに追い打ちかけて
言うと、コード進行が、イントロからD on E。そのあ
とにF#m7(11) on C#という、めちゃくちゃ複雑な音な
んです。
スージー ああ大人だ。アーバンだな。
マキタ ……で、歌が始まるん
ですが、「こんな時が来るなん
て」……。「こんな」の「な」
がシの音。「こんな」が7度。「来
るなんて」の「く」も7度なん
ですよ。このメジャー・セブン
スというコードは「悲しくもあ
り明るくもあり」という複雑な音色で、なんとも言えな
い「漂う悲しみ」みたいなものを表現しているんです。
やっぱり、こういう都市型のラブソングで、節度と言い
ましょうか……悲しみにどっぷりと行かない感じでね。
メジャー・セブンスというコードと、メロディーも7度の
音を使いながらストイックな歌の世界を積み上げてっ
て、最後に「See You Again」で終わるんです。これで、
ラスト「See You Again」のところをちょっと聴きたい
ので……。
その時まで さよならMy Love
元気でいて See You Again
マキタ あぁ……、ちょっとスージーさん……ちょっと
水漏れ……。
スージー 来ましたか……水漏れ(笑)。
マキタ これね、ホントにたまらないんですよ。ちなみ
に最後のコードはA△7 on Eですね。やっぱり不協和
音的な響きなんですけど。「See You Again」の音とコー
ドが合っているようで合っていないようで……合ってるん
ですけど、高いところで「See You Again」じゃなく、
この「See You Again」で終わる最後の必殺技感。奥さ
ん、どうでしたか! 総論を言います。村田さんは、メ
ジャー・シーンという町場から離れて活動はしていたけ
れども、志は高く、気高く美しい曲を歌い続けた。「See
You Again」ありがとう!
(注:村田和人は2016年に惜しまれつつ亡くなっている)
(以上で引用終了)
ちなみに、彼らは、新たに「アーバン・ミュージック」というジャンルを提唱し、彼らの主張では、「シティ・ポップとアーバン・ミュージックは違う」、「村田和人はアーバン・ミュージックである」ということになります。この点を前提としていただくと、上記引用もよりわかりやすくなるのではないでしょうか。この主張についてはこれ以上深入りしませんが、ご関心のあるかたは、この本をご参照ください。
なお、この本の中で村田和人に言及しているのは、残念ながらこの部分だけのようです。
このブログは、いつの間にか、村田和人についてのブログではなく、パイパー(Piper、PIPER)についてのブログになってしまったのでしょうか?(笑)
またもや、パイパーネタですみません。
No.1262にて、『パイパー・クール・セレクション』収録の「Moonlight Beach (edit version)」について、どこから来た曲かよくわからない、と書いてしまいました。
しかし、あらためて、パイパーのアルバムを聴いていたらわかりました。前にも書いていたのにその時は確認が不十分で気づけなかったのですが、2枚目のアルバム『SUMMER BREEZE』の「Moonlight Beach」を最初だけ聴くと、全く違う曲なのですが、最後まで聴くと、最後の部分の1分余りが、この「Moonlight Beach (edit version)」だったのです。独立性の強い、曲の最後の部分だけを切り取って収録していたという結論でした。大変失礼いたしました。ただ、何故、曲の最後だけをわざわざ切り取って収録するというようなことをしたのか、については不明です。『パイパー・クール・セレクション』の解説に何か記載されているでしょうか?
なお、Spotifyで配信されているパイパーのアルバムは『LOVERS LOGIC』(5枚目)、『パイパー・クール・セレクション(PIPER Cool Selection)』、『live breeze』の3枚だけだったのですが、先日、これらに加え、2枚目の『SUMMER BREEZE』、3枚目の『GENTLE BREEZE』、4枚目の『SUNSHINE KIDS』の3枚がSpotifyに挙がっているのを発見し、「とうとう配信されたか」と一瞬喜んだのですが、確認してみたところ、なんと、『パイパー・クール・セレクション』収録の曲だけが配信されているという(それ以外の曲は、タイトルが記載されているだけで再生できない)、非常に中途半端な状態でがっかりしました。なぜこのようなおかしなことをするのでしょうか? 権利の問題があるのでしょうか?
解決できていない問題があるのであればそれを早急にクリアしていただき、もちろん1枚目の『I'M NOT IN LOVE』を含めて、早期に全曲の配信をしていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
パイパー(Piper, PIPER)関係ばかりですみませんが…。
パイパーの情報を偶然発見しました。
パイパー結成前の、大島宏、嶋村隆の両氏が参加していた「DEBBIE'S ALLY」というバンドの情報です。
https://www.hmv.co.jp/news/article/220805100/
まったく違う情報を探していて辿りついたページだったのですが、こんなところでパイパーの情報が見つかるとは、
ぜひ、ご一読ください。
他にも気になる名前がいろいろと出てきます。
なお、この記事は、DEBBIE'S ALLYによる「夜明けのDREAMING」というアルバムの「レコード」での復刻の記事ですが、同時にCD化(ボーナストラック7曲入り全16曲で)もされていますので、ご関心のあるかたは、そちらもご確認ください。