村田さんの2枚目のアルバム『ひとかけらの夏』(1983年)を聴いていましたら、2曲目の「Summer Dream」が、スローな8・6ですが、どこかで聴いたことがあるような気がしてきました。
いろいろと考えていたら、「あっ」と思いついたのは、『Niagara Triangle Vol.1』(1976年)の大瀧詠一作品3曲のうちの、唯一の大瀧ボーカル作品「夜明け前の浜辺」です。他の2曲は「FUSSA STRUT Part 1」「ナイアガラ音頭」ですから、1980年代の大瀧作品にはほとんどつながらないのですが、この「夜明け前の浜辺」はそうではない。
もしかしたら、『ひとかけらの夏』のライナーに何か記載されているかもしれないのですが、2006年盤も2012年盤もすぐに見つからないので確認できません。個人的に勝手に推測すると、編曲をしている山下達郎さんの大瀧詠一さんへのオマージュ的な意味合いがあるのかもしれません。
ただ、この曲は、そもそもカバーですね。すぐにこの曲の原曲の詳細はわかりませんが、もしかすると逆で、「夜明け前の浜辺」が原曲へのオマージュなのかもしれません。
いずれにしても、山下達郎さんとしては、ご自身の作品ではしにくかった編曲を、この作品で試してみた、ということかもしれません。
まだまだ、理解していないことが多いですね。
ああ、「村田本」がほしいなあ。