今さらですが、松任谷由実のアルバムに村田さんがコーラスで参加しているものがあるということをたまたま発見しました。驚きです。1997年の『スユアの波』です。松任谷由実について、当方は1985~1986年頃のアルバムまでしか聴いていないので、このアルバムはまったく聴いたことがありません。
Wikipediaの次のページの「参加ミュージシャン」の「コーラス」の部分をご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A6%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%B3%A2
松任谷由実 / 高尾直樹、佐々木久美、国分友里恵 (#1,#4,#6) / 安部恭弘、村田和人、伊豆田洋之 (#5) / 木戸泰弘、比山貴咏史、広谷順子 (#8)
5曲目の曲とは、「パーティーへ行こう -Let's Go To the Party-」(作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆)、です。
このアルバムではコーラスの顔ぶれがずいぶん多彩ですが(おなじみの名前も多く、曲ごとに「3人組」が分かれていて重複していない)、同じ5曲目では、安部恭弘、伊豆田洋之の両名もご参加ですから、「A, M, S & I」(『奇跡はここにあるのさ』は1999年)の「前哨戦」だったのかもしれません。
なお、以前、No.1273でご紹介しましたが、村田さんは中島みゆきのアルバムでもコーラスとして参加した例があります。松任谷由実と中島みゆきの両方のアルバムにコーラスで参加した人というのは珍しいかもしれません。もしかすると、EVEなどは両方に参加しているかもしれませんが。大変なので、これ以上調べるつもりはありません。なお、松任谷由実と中島みゆきを並べる、という考え方自体が、現在はもうないのかもしれません。
最後に、どういう経緯で村田さんがこのアルバムに参加することになったのか不思議ですが、松任谷由実のアルバムに参加して、山下達郎師匠には叱られなかったのでしょうか?
新井正人という歌手がいます。もともと1970年代末には「パル」というグループのボーカルをしていましたが、1980年代後半にソロデビューして3枚のアルバムを残し、1990年代には、「オメガトライブ」の3代目ボーカルとなったという人です。
今まで聴いたことがなかったのですが、ソロアルバムが3枚とも、センチメンタル・シティ・ロマンスのバックで制作されたということでSpotifyで聴いてみました。編曲は、主として告井延隆、3枚目になると細井豊と数原晋が編曲している作品も半分くらいになります。音楽的には、ブラスが非常に強い、角松敏生っぽい作品と言っていいでしょう。センチメンタル・シティ・ロマンスは、必ずしもそういう音楽性だけではないので(個人的には、むしろ、もう少し隙間の多い音楽というか、アコースティックな響きを想像します)、あえて分厚い音作りにしているのだと思いますが、そういう作品が好きな人にはぴったりです。
さらに、以下の紹介ページによると、何と、村田さんが1枚目の『Masahito Arai』というアルバムにバック・ヴォーカルとして参加ということです。しかし、いつものとおり、どの曲のどの部分のコーラスなのかは、よくわかりませんでした。
https://tower.jp/article/feature_item/2015/03/30/0704
(金澤寿和さんの監修で新井正人のアルバムが再発されるという記事)
なお、以下、村田さんとは関係ない話題ですが。新井正人については今までまったく聴いたことがないと思っていたのですが、3枚目の『Necessary』に収録されている「Lonely Girl」というシングル曲(1989年、作曲はご本人、編曲は細井豊・数原晋)を聴いたら、あれま知っている、しかも、編曲の細部も記憶しているので1回だけではなく何回か繰り返し聴いている可能性が高い。おそらく、発表された1989年当時、何かのFM番組でエアチェックし(録音し)、それを少なくとも何回か繰り返し聴いたのではないでしょうか? しかし、いつどこで聴いたのか、さっぱり思い出せない、という状態です。こんなことがあるんだな、と驚きます。なお、このシングル曲の「B面曲」の「悲しすぎるほどに」がこのアルバムにボーナス・トラックで収録されているのですが、これも聴いたことがある。不思議です。
この項目も思い付きですが、2025年に村田さん関係で望むことを3件挙げたいと思います。2025年の末になって、それが実現したかどうかを確認するという企画です。
1.「村田本」の刊行
村田さんの誕生から音楽活動の詳細まで。ディスコグラフィなどのデータあり、関係者のインタビューあり。『All About Niagara』ではないですが、各アルバム・シングルのジャケットやライナーなどの写真もお願いします。
今までも何度もこのアイデアを出して来ましたが、今年こそ、実現をお願いしたい。
2.『ずーーっとずっと、ずっと夏。』と『ピーカン(P-CAN)』の配信(Spotify)
村田さんのソロアルバムの中で、この2点だけが配信されていません。ぜひ、配信をお願いしたい。後者は、「Island Moon Music」という特別なところから発売されたからでしょうが、前者が(「夏3部作」の中で1枚だけ)配信されていない理由は不明です。
3.村田さんへのトリビュートアルバムの制作
これも、以前アイデアとして書きましたが、ぜひお願いしたい。
どなたがリードしていただけるか、ということが問題かと思いますが。
この3件について、本年末にはどうなっているか、楽しみです。
よろしくお願いいたします。
続けるつもりはない続けるつもりはないと繰り返し言い続けていたこの話題、継続が難しい理由が今回明らかになります。(そのくせ、もう「3大ニュース」も4回目です)
まず
1.PIPER(パイパー)の『live breeze』発表(2024年4月17日):一応は村田さんがコーラスで参加、ですので。
続いて、
2.PIPER(パイパー)の中国公演大成功→このブログは、パイパーのブログになってしまったのでしょうか?
最後に、
3.『CITY POP STORIES –'70s & '80s-』発売(No.1345、No.1346ご参照)→村田さんの「電話しても」を収録。2023年とは一転、村田さんの作品のリリースはほとんどなくなってしまいました。残念ですが、むしろ、2023年が多すぎたのでしょう。
以上ですが、今年もよろしくお願いします。
(つづき)
■ DISC 3「Urban Drive」
1. ハイ・ファイ・セット/中央フリーウェイ (3:39)
作詞・作曲:荒井由実 編曲:瀬尾一三 コーラス・アレンジ:有賀恒夫
2. 濱田金吾/街のドルフィン (3:51)
作詞:及川恒平 作曲:濱田金吾 編曲:倉田信雄
3. EPO/土曜の夜はパラダイス (4:09)
作詞・作曲:EPO 編曲:清水信之、乾 裕樹
4. 中原めいこ/FANTASY (4:22)
作詞・作曲:中原めいこ 編曲:新川 博
5. 杉山清貴&オメガトライブ/River's Island (4:36)
作詞:秋元 康 作曲・編曲:林 哲司
6. 久保田早紀/キャンパス街'81 (4:37)
作詞:山川啓介 作曲:久保田早紀 編曲:萩田光雄
7. 上田正樹/小さな宇宙 (3:53)
作詞・作曲:上田正樹 編曲:PUSH & PULL
8. 滝沢洋一/レオニズの彼方に (3:12)
作詞・作曲:滝沢洋一 編曲:佐藤 博
9. 井田リエ&42ndストリート/パーティーを抜け出して (4:11)
作詞:萩田寛子 作曲:米倉良広 編曲:42ndストリート
10. SHŌGUN/Lonely Man (4:09)
作詞:Casey Rankin 作曲:大谷和夫、芳野藤丸 編曲:大谷和夫
11. CHOCOLATE LIPS/DAY DREAMIN' (2:50)
作詞:美穂 作曲:Jimmie L.Weaver 編曲:Michael C.Wilson、Jimmie L.Weaver
12. 杉 真理/スクールベルを鳴らせ! (3:17)
作詞・作曲・編曲:杉 真理
13. 大滝詠一/雨のウェンズデイ (4:23)
作詞:松本 隆 作曲:大瀧詠一 編曲:多羅尾伴内
14. 久保田麻琴と夕焼け楽団/星くず (4:01)
作詞・作曲:藤田洋麻、味槎 編曲:久保田麻琴
15. センチメンタル・シティ・ロマンス/ロマンス航路 (6:25)
作詞:竹内正美 作曲:中野督夫 編曲:センチメンタル・シティ・ロマンス
16. 須藤 薫/フロントガラス越しに (4:49)
作詞:田口 俊 作曲:杉 真理 編曲:松任谷正隆
17. 二名敦子/Icebox&Movie (4:17)
作詞:三浦徳子 作曲:佐藤 健 編曲:芳野藤丸
18. 黒住憲五/Lusia (3:44)
作詞:西尾尚子 作曲:黒住憲五 編曲:松原正樹
[Total Time 73:34]
■ DISC 4「Love Affair」
1. 太田裕美/恋愛遊戯 (3:40)
作詞:松本 隆 作曲:筒美京平 編曲:萩田光雄
2. 尾崎亜美/冥想 (4:06)
作詞・作曲:尾崎亜美 編曲:松任谷正隆
3. 安部恭弘/CLOSE YOUR EYES (5:36)
作詞・作曲:安部恭弘 編曲:清水信之
4. 杏里/Last Summer Whisper (4:59)
作詞・作曲:角松敏生 編曲:瀬尾一三
5. 笠井紀美子/バイブレイション (4:15)
作詞:安井かずみ 作曲:山下達郎 編曲:鈴木宏昌
6. 国分友里恵/Just a Joke (3:06)
作詞:有川正沙子 作曲・編曲:林 哲司、山下 正
7. 村田和人/電話しても (3:47)
作詞・作曲:村田和人 編曲:山下達郎
8. ラジ/HOLD ME TIGHT (3:48)
作詞:竜 真知子、高橋ユキヒロ 作曲:高橋ユキヒロ 編曲:後藤次利
9. 朝比奈マリア/心のままに (3:49)
作詞:星野貢一、長谷川みつ美 作曲:島 健 編曲:ハービー・メイソン
10. 飯島真理/シグナル (4:24)
作詞・作曲:飯島真理 編曲:吉田美奈子
11. 五十嵐浩晃/今日かぎり (3:41)
作詞:五十嵐浩晃、大杉 実 作曲:五十嵐浩晃 編曲:鈴木 茂
12. 白井貴子/ピローケースにさようなら (3:59)
作詞・作曲:白井貴子 編曲:椎名和夫
13. KAORU/COMIN' TOGETHER (4:44)
作詞:KAORU 作曲:野呂一生 編曲:鳴瀬喜博、古村利彦
14. いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー/私自身 (3:17)
作詞:橋本 淳 作曲・編曲:細野晴臣
15. 渡辺真知子/蝶のように (3:51)
作詞・作曲:渡辺真知子 編曲:船山基紀
16. 門 あさ美/やさしい声で殺して (3:58)
作詞・作曲:門 あさ美 編曲:大村雅朗
17. 中原理恵/ドリーミング・ラブ (3:36)
作詞:吉田美奈子 作曲・編曲:山下達郎
18. 宮本典子/ラスト・トレイン (4:40)
作詞:三浦徳子 作曲・編曲:筒美京平
[Total Time 73:24]
収録内容は以上のとおりですが、、山下達郎・竹内まりやが歌った作品がないのは(シュガー・ベイブの作品、他人への提供曲は収録されています)、コンピへの収録は認めないという彼らのポリシーなんでしょう。また、やはり角松敏生が歌った作品が含まれていないのは、これもコンピへの収録を認めていないということでしょうか。
それではまた来年。よいお年をお迎えください。