PIPER(パイパー)の2025年7月の中国ツアーが決まりつつあるそうです。
https://x.com/Piper_yamamoto/status/1926163593977811214
昨年のツアーの写真も見られます。
PIPER BlueNote CHINA 2024
https://www.youtube.com/watch?v=gOw5oMlx2QY
村田さんも天国で、「すごいぞ、俺も連れてって」って言っているかも。
村田さんの2枚目のアルバム『ひとかけらの夏』(1983年)を聴いていましたら、2曲目の「Summer Dream」が、スローな8・6ですが、どこかで聴いたことがあるような気がしてきました。
いろいろと考えていたら、「あっ」と思いついたのは、『Niagara Triangle Vol.1』(1976年)の大瀧詠一作品3曲のうちの、唯一の大瀧ボーカル作品「夜明け前の浜辺」です。他の2曲は「FUSSA STRUT Part 1」「ナイアガラ音頭」ですから、1980年代の大瀧作品にはほとんどつながらないのですが、この「夜明け前の浜辺」はそうではない。
もしかしたら、『ひとかけらの夏』のライナーに何か記載されているかもしれないのですが、2006年盤も2012年盤もすぐに見つからないので確認できません。個人的に勝手に推測すると、編曲をしている山下達郎さんの大瀧詠一さんへのオマージュ的な意味合いがあるのかもしれません。
ただ、この曲は、そもそもカバーですね。すぐにこの曲の原曲の詳細はわかりませんが、もしかすると逆で、「夜明け前の浜辺」が原曲へのオマージュなのかもしれません。
いずれにしても、山下達郎さんとしては、ご自身の作品ではしにくかった編曲を、この作品で試してみた、ということかもしれません。
まだまだ、理解していないことが多いですね。
ああ、「村田本」がほしいなあ。
以前に何回か書きましたが、コンピレーション(コンピ)のアルバムにご自身の曲が収録されることに対して、山下達郎さんが激しく抵抗なさっているようです。奥さんの竹内まりやさんの曲も同様のようです。
(また、配信についても、同様に抵抗なさっているようなのですが、配信については機会を改めて書きたいと思います。)
コンピレーションアルバムへの収録を拒んでいる、その理由は、正確ではないかもしれませんが、
「収録されると、その曲ばかり聴かれるようになり、その曲しか世の中に残らなくなる」
ということだったのかと思います。ようするに、(コンピではなく)自分のCD、LP等で聴け、とおっしゃるのでしょう。
しかし、村田作品を題材に、ここでは2点によって反論したいと思います。
おそらく、村田作品で、最も多くコンピレーションアルバムに収録されている曲、それは、「一本の音楽」でしょう。次いで、「電話しても」でしょうか。では、これらの作品を例として使って、以下書いてみたいと思います。
1.実際村田さんの作品について「その曲しか世の中に残らなくなる」という状態になっているか?
これは、当方が村田ファンだからそう思うのかもしれませんが、そうはなっていない、と考えます。
例えば、客観的な証拠としては、(上記2曲が収録されている初期2枚だけではなく)ほとんどのCDは販売し続けられていますし、再発もされている。CDが再発されるということは、買っている人が存在するということでしょう。また、配信もされています。そして、あえて書きますが、ご本人の死後にもかかわらず、です。
要は、他の作品が聴き続けられるかどうかは、コンピレーションアルバムへの収録の有無だけが問題なのではなく、結局作品の魅力次第なのだと思います。
もしも、「いやいや、そんな短期的なことを懸念しているのではなく、100年後、200年後の話なんだ」ということであれば、それは、その時代に生きているはずもない当方が判断できる話ではなくなりますので、コメントは差し控えます。
2.逆にコンピに収録されるというメリット
山下達郎さんほどになれば、日本人ならば、誰でも知っている、誰でも聴いたことがある、ということなのでしょう。仮に、音楽に詳しくなくても、最近の若い人でも。話題もなりやすいので、CDを聴いてみようか、ということにもなりやすいと思います。
しかし、村田さんとなると、そうとは言えません。すなわち、特に音楽に詳しくなくても知られている、そういうミュージシャンではない。逆に言えば、1980年代ごろの音楽に詳しくないと、知らないだろう、ということです。
となると、村田作品に触れてもらうためには、何らかの「きっかけ」が必要です。他の人などに紹介してもらうとか、村田作品をたまたま耳にするとか。この後者の1つの例が、コンピのアルバムになると思います。コンピのアルバムがかえって村田作品に触れてもらえるいい機会になると思うのです。逆にコンピでもなければ、村田和人というミュージシャンを聴いてもらえる可能性は低い(特に、1980年代当時を知らないような若い人たちには)、と残念ながらいえそうです。
ということで、結論としては、コンピレーションアルバムに村田作品が収録されるということは、肯定的にとらえています。
そして、コンピのアルバムで村田作品に関心を持っていただいた方は、Spotifyででも、1st, 2nd, 3rdのアルバムだけでも結構なので、ぜひ聴いていただければと思います。
よろしくお願いします。
1週抜けて、しかも投稿も遅れてしまいすみません。さらに、村田さんではなく、パイパー(PIPER)ねたです。
レコードコレクターズ(レココレ)2025年5月号は、特集「ナイアガラ・レコード50周年」です(4月15日発売)。
しかし、この特集と全く関係なく(笑)、山本圭右さんの、昨年の中国ツアーなどについてのインタビューが掲載されています(p124とp125の全2ページ)。
全体に対してページ数が少ないので、関心はあるけれど購入するほどでもない、というかたは、書店の棚にある今のうちに、ぜひ「立ち読み」しておいてください。
今年以降の予定(中国は今年もまた行くことになると思う、アメリカでも演ってみたい、ニュー・アルバムも作りたいなど)についても話をなさっているので、今後の活動が楽しみです。
ただ、特集とも関係なく、2ページだけの記事ですので、表紙、背表紙には、山本さんのお名前は全く表示されていないなど、わかりにくいのでご注意ください。
一般的な話になりますが、こういう場合、過去の記事を探そうとしても、かなり困難になります。やむを得ない点もあるのですが、こういう音楽雑誌についても、(国立国会図書館などで)全文検索、せめて記事名(目次)検索ができるようになってくれればと強く願うばかりです。
最後に、今回の山本さんの紹介は、「PIPERのギタリスト/ヴォーカリスト」となっていてほっとしました。サブ紹介として、「村田和人のバンドのメンバーとしても知られており、村田とは彼が亡くなるまでレコーディングやライブを共にした盟友でもあった。」という記載があり、今後もこういう紹介になってほしいものです。
こんな画像が、X(旧ツイッター)のPIPER(パイパー)のファンサイトに掲載されていました。
山本圭右さんのシングル曲を使ったCMです。
https://x.com/live_breeze2024/status/1901946757551902935
夏のシチュエイション
宝焼酎イメージソング
1989年
でもこれ、なぜ、小さな画面に分割されているんでしょう?
テレビでこのままの分割で放映されたわけではなく、このうちの1つの映像が画面いっぱいに放映されたのでしょうね。
当時実物を見たわけではないので、確実にそうとも言えないのですが。