新井正人という歌手がいます。もともと1970年代末には「パル」というグループのボーカルをしていましたが、1980年代後半にソロデビューして3枚のアルバムを残し、1990年代には、「オメガトライブ」の3代目ボーカルとなったという人です。
今まで聴いたことがなかったのですが、ソロアルバムが3枚とも、センチメンタル・シティ・ロマンスのバックで制作されたということでSpotifyで聴いてみました。編曲は、主として告井延隆、3枚目になると細井豊と数原晋が編曲している作品も半分くらいになります。音楽的には、ブラスが非常に強い、角松敏生っぽい作品と言っていいでしょう。センチメンタル・シティ・ロマンスは、必ずしもそういう音楽性だけではないので(個人的には、むしろ、もう少し隙間の多い音楽というか、アコースティックな響きを想像します)、あえて分厚い音作りにしているのだと思いますが、そういう作品が好きな人にはぴったりです。
さらに、以下の紹介ページによると、何と、村田さんが1枚目の『Masahito Arai』というアルバムにバック・ヴォーカルとして参加ということです。しかし、いつものとおり、どの曲のどの部分のコーラスなのかは、よくわかりませんでした。
https://tower.jp/article/feature_item/2015/03/30/0704
(金澤寿和さんの監修で新井正人のアルバムが再発されるという記事)
なお、以下、村田さんとは関係ない話題ですが。新井正人については今までまったく聴いたことがないと思っていたのですが、3枚目の『Necessary』に収録されている「Lonely Girl」というシングル曲(1989年、作曲はご本人、編曲は細井豊・数原晋)を聴いたら、あれま知っている、しかも、編曲の細部も記憶しているので1回だけではなく何回か繰り返し聴いている可能性が高い。おそらく、発表された1989年当時、何かのFM番組でエアチェックし(録音し)、それを少なくとも何回か繰り返し聴いたのではないでしょうか? しかし、いつどこで聴いたのか、さっぱり思い出せない、という状態です。こんなことがあるんだな、と驚きます。なお、このシングル曲の「B面曲」の「悲しすぎるほどに」がこのアルバムにボーナス・トラックで収録されているのですが、これも聴いたことがある。不思議です。