村田さんからは話題がそれますので、すみません。
以前から何回かご紹介しています川村康一さんですが、その2ndアルバム『STEP on the“Cherry”WAVE』(1990年)が再発されます。ソニーの「ALDELIGHT CITY POP COLLECTION」という再発企画の第1弾10タイトルの中に入っています。
2022年11月23日発売で、ボーナストラックとして、シングル「愛しのJULIOUS/羽のない孔雀」の2曲も追加されるとのこと。
以前から知っている者としては、1枚目のアルバム『HAVE A GOOD-TIME』(1989年)や、やはりアルバム未収録シングル「ふたりのSnow Land/Winter Love~すべての星に願いをこめて~」などはどうなるのだろうと思ってしまいますが、「第2弾」以降に期待ですかね。
なお、「ALDELIGHT CITY POP COLLECTION」第1弾10タイトルの中には、村田さんと近しい伊藤銀次さんの『BABY BLUE』なども含まれています。
https://www.110107.com/s/oto/page/ALDELIGHTCITYPOP?ima=1657
第2弾以降の情報はまだありませんが、このシリーズ少し追ってみたいと思います。
以前にも書いているような気もするので申し訳ないのですが、やはり何度でも思ってしまうので。
新しいものがあれば定価で購入してもいいけれどもう品切や廃盤になっていて、ならば中古でもいいから欲しいと思うCD・CDS・レコードなどが実際にいくつもあります。ところが、そういうCDなどが、中古で1万円やら2万円やら3万円やらで販売されているのを発見すると、どうしてもわりきれない思いを感じます。(ただし、中古として市場に出てくるのなら、まだましということかもしれません。)
売りたい人がいて買いたい人がいる、中古品の場合には、特に高い値段を設定するのも自由で、その値段だけの価値があると考える人が買えばいいし、そう思わないか、それだけの資金がない人は買わなければいい。資本主義なんだからそれが当たり前、というのは理屈としてはわかりますが、どうも納得がいきません。
CDなどの形で出すためには、一定数以上売れる可能性がないと採算が取れない、だから出せない(CD化できない、再発できない)、というのは理解できます。でも配信ならば、そうではないのではないでしょうか? だから、何度も、「配信してほしい」と書いているわけですが。それでも難しいのでしょうか?
すでにそこにある「音源」が死蔵されていて、どうしても聴くことができない(または、法外な金額を支払わなければ聴くことができない)という状態が、どうにも、やりきれません。
CDなどの形で出していただけるのであれば、それを買います。しかし、出していただけないのであれば、配信をしていただきたい。それが、心からの願いです。
No.1191(2022年1月23日)のつづきですが、9か月たって、ペット・サウンズ・レコードの村田和人の通販コーナーのページを改めて見てみると、
http://www.petsounds.co.jp/ordermurata.html
オリジナルアルバムで販売されているのは、
・今年2022年再発の『ひとかけらの夏』
・村田和人&His Friends 『ド・ピーカン』
・『ピーカン』
・『Now Recording』(「プラス」でないもの)
(前回ご紹介した時と比べると、『太陽の季節』と『空を泳ぐ日』も店頭品切中になってしまったということなのでしょう。ようするにほとんど販売されていないということです。)
そして、ベスト盤で
・『一本の音楽 ~MOON YEARS~』
・『エヴァーグリーン・ワークス ~永遠に続く輝き』
加えて、ユニットで、21の2枚とHoney&B-Boysの『Back to Frisco』
という非常に厳しい状態になっています。
今度、『GO POP』と『太陽の季節』が再発されますから、それが加わるとしても、『空を泳ぐ日』は入手できないままの状態になるのか…。
配信で聴くことができから別に構わないでしょう、ということなのかもしれませんが、寂しい感じがぬぐえません。
各レコード会社には、もう少し頑張っていただきたいところです。
よろしくお願いいたします。
なお、今回確認した時に、「夏3部作」がページからなくなった、と思ったのですが、No.1191を見ると、すでに1月の時点で、3部作は、「Treasures in the BOX」と「Now Recording+」も併せてなくなっていたようです。ユニバーサルのページを見ると、まだ販売されているようにも見えるのですが、不思議ですね。
https://www.universal-music.co.jp/murata-kazuhito/discography/
今回の再発にちなんで、ユニバーサルレコードの村田さんのページのDiscographyの部分を見てみたのですが、No.1220でおそれていたことが、すでに起きています。
https://www.universal-music.co.jp/murata-kazuhito/discography/
何かというと、『空を泳ぐ日』(1990年)が挙げられていないということです。
『空を泳ぐ日』は、前回発売したものは(他の2枚とともに)すでに品切で(確かに30年前と古いものですから)、今回は再発されないのですから、掲載する必要はないのでしょう。また、「FLY HIGH RECORDS」盤(2011年)は、まだかろうじて販売しているようですから(ただ、ぎりぎりだと思います)、欲しい人はそちらでどうぞ、自分で調べてね、ということなのでしょう。
それにしても、あまりにわかりにくく、不親切です。本当に、今回の再発に『空を泳ぐ日』も含めておいてほしかったな、と思います。もう、仕方ないのですが。
それと、このDiscographyを見ていて思ったのですが、ここでは挙げられているのにもかかわらず、しかも、他のCDはSpotifyではすでに配信されているのにもかかわらず、なぜ、Spotifyでは『ずーーっとずっと、ずっと夏。』と『NOW RECORDING+』が配信されていないのか? 別の配信サービスではこの2枚を配信している場合もあるので、サービスごとに差をつけることについてのユニバーサルに何か考えがあるのかもしれません。それにしても、例えば「夏3部作」のうち1枚だけSpotifyにないという点も、理解に苦しみます。
とにかく、中途半端なことをするのは避けていただきたいというのが、当方の希望です。今すぐはいいとして、10年後には、わけがわからない状態(東芝EMI/EASTWORLDからは2枚しかCDを出していなかったのではないかという誤解など)、とても不便な状態(東芝EMI/EASTWORLDの3枚のうち『空を泳ぐ日』だけが非常に入手しにくいという状態など)になると思います。そして、10年はすぐにたちます。
No.1220でご紹介した、今月10月発売予定の『GO POP』と『太陽の季節』の再発ですが、その音は、リマスターされたものなのでしょうか?
調べてみても、「リマスター」と書かれている情報は見つかりません。1650円と安価であることから考えても、リマスターはしていない、すなわち、以前のCDの音をそのまま複製したものではないでしょうか?
とはいえ「以前のCD」とは、どれのことでしょうか?
それぞれ、1988年、1989年の東芝EMI/EASTWORLD盤(CT32-5278、CT32-5464)でしょうか? それとも、2011年のFLY HIGH RECORDSのリマスター盤(ボーナストラックあり。VSCD-1722、VSCD-1723)でしょうか? 今回はボーナストラックがないところを見ると、東芝EMI/EASTWORLD盤のようにも思いますが、そうだとしたら、30年以上前の音ですから、リマスターなしであれば、異様に古いことになってしまいますね。そして、2011年のリマスターより音が「古い」という「逆転現象」になってしまい、ややこしいことこの上ない状態です。仮にそうだとした場合、今後、そのことが誰にでもわかる状態で情報として残っていくでしょうか? 10年後、中古で2011年のものと2022年のものとがあるのでどちらを購入しようかと迷って、2022年の方が音が新しいだろうからと思って買ったが、実際はそうではなかった、ちゃんとした情報があれば2011年のほうを購入したのに、というようなことになりはしないか、という懸念です。まあ、当方などの場合、リマスターかどうかの聴き分けもできないとは思いますが。
結局は、実際に発売された時点で、「帯」の記載や歌詞カードを確認しないとわからないのかもしれません。(なお、厳密に考えると、歌詞カードも以前と同じものになるのかどうかについても情報はありません。)
それにしても、いつもしつこく書いている通り、ネット上では同じような一般的な情報が繰り返しあちこちのページに掲載されているだけで、少し掘り下げようとするだけで、必要な肝心の情報が不足していて、本当にたまりません。