No.1220でご紹介した、今月10月発売予定の『GO POP』と『太陽の季節』の再発ですが、その音は、リマスターされたものなのでしょうか?
調べてみても、「リマスター」と書かれている情報は見つかりません。1650円と安価であることから考えても、リマスターはしていない、すなわち、以前のCDの音をそのまま複製したものではないでしょうか?
とはいえ「以前のCD」とは、どれのことでしょうか?
それぞれ、1988年、1989年の東芝EMI/EASTWORLD盤(CT32-5278、CT32-5464)でしょうか? それとも、2011年のFLY HIGH RECORDSのリマスター盤(ボーナストラックあり。VSCD-1722、VSCD-1723)でしょうか? 今回はボーナストラックがないところを見ると、東芝EMI/EASTWORLD盤のようにも思いますが、そうだとしたら、30年以上前の音ですから、リマスターなしであれば、異様に古いことになってしまいますね。そして、2011年のリマスターより音が「古い」という「逆転現象」になってしまい、ややこしいことこの上ない状態です。仮にそうだとした場合、今後、そのことが誰にでもわかる状態で情報として残っていくでしょうか? 10年後、中古で2011年のものと2022年のものとがあるのでどちらを購入しようかと迷って、2022年の方が音が新しいだろうからと思って買ったが、実際はそうではなかった、ちゃんとした情報があれば2011年のほうを購入したのに、というようなことになりはしないか、という懸念です。まあ、当方などの場合、リマスターかどうかの聴き分けもできないとは思いますが。
結局は、実際に発売された時点で、「帯」の記載や歌詞カードを確認しないとわからないのかもしれません。(なお、厳密に考えると、歌詞カードも以前と同じものになるのかどうかについても情報はありません。)
それにしても、いつもしつこく書いている通り、ネット上では同じような一般的な情報が繰り返しあちこちのページに掲載されているだけで、少し掘り下げようとするだけで、必要な肝心の情報が不足していて、本当にたまりません。