前回ご紹介した杉真理さんの企画に倣って、「村田和人提供曲集」を出していただけないものでしょうか?
このネタは、以前にも書いたかもしれません。
次のページによれば、村田さんの提供作品は少なくとも72曲あるようです。
72曲、全曲収録してほしいところです。無理ではないはずです。
1週あいてしまいすみません。
さて、次のCDが発売予定です。
Mr. Melody~杉真理提供曲集~
杉真理
6枚組
発売日:2022年11月23日
規格品番:MHCL-2991
レーベル:Sony Music Direct
SKU:4547366579222
販売価格(税込):¥ 11,000
なかなか面白い企画です。
収録曲を見つつ、ああ、この曲知っている、いい曲だ、などと思っていたら、村田さんの曲が1曲含まれていました。
Disc 5.
4 彼方に~ファミリー・オブ・ラヴ/村田和人
あれ、村田さんの作品で杉さんが書いた曲があったのか、知らなかったと思って調べてみますと、
1994年のアルバム『evergreen』の11曲目で、作曲ではなく、作詞でした。
11.彼方に~Family of Love~(作詞:杉真理、作曲・編曲:村田和人)
ハチロクの曲ですね。聴き覚えがありますが、タイトルを覚えていませんでした。
確かに、作詞でも「提供曲」ではありますね。
なお、杉真理作品と言うと、やはり、須藤薫さんの作品が多いですね。
須藤薫ファンとしても楽しめるCDです。
西司さんのベスト盤について書いたときに、「原盤権の問題」もあって「新録」になったということを書きました。今回は、西さんは「新録音」で対応なさったので、障害とはならなかったということでしょう。しかし、一般的には、大きな問題、困った問題だと思います。
問題は、このような権利で誰が損をし、誰が得をしているか、ということです。
例えば、権利を持っているところがCDを出しているのに、別なところからCDのいわゆる「海賊盤」がでたので、その販売を差し止める、これが最も典型的な権利の行使方法だと思います。
ところが、権利を持っているところがCDを出していない(配信をしていない)のに、他のどこからもCDが出せない(配信できない)というのが、よくある状態なのではないかと思います。
これは、その作品を聴きたいと思うリスナーも、聴かせたいと思っているミュージシャンも、権利保有者が動いてくれない限り、どうにもならない状態です。さらに、権利を持っているところもCDを出したり配信をしないということになると、その権利は全く使われていない状態になります。
すなわち、このような権利で誰も得をしておらず、リスナーとミュージシャンが非常に損をしている、ということになります。権利が存在する意味がないどころか、世の中にとっては大きな障害となっていると言わざるを得ないと思います。
現在の著作権の制度がどうなっているのかよくわからないので申し訳ありませんが、少なくとも、権利を持っているところがその権利を長期間使わずに眠らせておいている場合(すなわち、誰もその作品を聴くことができない状態で放置されている場合)、中古CDを延々と探し続けなくてはならないか、見つかったとしても法外な費用を支払わないと入手できず、聴くことができない状態になっていることがおおいわけですが、そのような場合には、その作品を聴くことができる状態に置くよう、権利者に対して求めることができる請求権があってしかるべきではないでしょうか? 請求できる者は、まずはその作品の制作者であるミュージシャン自身でしょうが、それ以外でも、聴きたいというリスナーにも請求権を認めていいのではないかとすら思います。割り切れないのは、とにかく聴きたいのに、どうしても聴くことができない、という状態があり、それで誰も得をしていないということです。
(悪口を書いているようで嫌ですが、あえて得をしている人がいるとすれば、中古品(レコード・CD)を法外な値段で販売できた人、ということになるでしょうか。)
さらに進んで考えれば、そのような「眠っている」権利はミュージシャンに移転する、あるいは、消滅する(比較的短期間で)、という制度もありうると思います。
もちろん、CD再発(またはCD化)にも、または、配信にも費用がかかりますので、その費用負担をどうするかという問題はありますが、CDではなく配信であれば、CDほどの金額にはならないのではないか、したがってミュージシャンに負担してもらうことも可能なのではないか、そうすることで意味のある制度になるのではないかと愚考いたします。実際には、どれくらい費用がかかるのかもよくわからないのですが、極端な話、「文化振興費」的な位置づけで、国が負担するという制度設計も可能かもしれません。
このようなことにするためには、何が必要なのか、法改正なのか、仕組みづくりなのか、いずれにしても、聴きたい音楽がそこにあるのに、実際には聴くことができないというケースが山ほどあるというこの状態を、何とか解消していただきたく、専門家等の皆さんのお知恵やご協力をお願いしたいところであります。よろしくお願いいたします。
先週のパイパーに続き、またもや村田さんご本人の話題ではなくなりすみません。
西司さんが、ベスト盤を発売。
通販のみですが、詳細は以下のとおりです。
商品番号 XMCD-0006
2022.9.24
Album「BALLAD COCKTAIL Ⅱ」
1枚¥3,000円(税込価格)
郵送代に別途500円(レターパックプラス)がかかります。
https://nishitsukasa.web.fc2.com/news/news20220821.html
収録曲は以下のとおり。
M-01 季節を並べて(書き下ろし新曲)
M-02 雨にかき消されて(『Seven Places』収録)
M-03 LONG DISTANCE(『Truly』収録)
M-04 今を抱きしめていれば(『COURAGE』収録)
M-05 TOO YOUNG ~to be loved, to love~(『EXPRESSION』収録)
M-06 恋の欠辺(書き下ろし新曲)
M-07 TELL ME TONIGHT(『Truly』収録)
M-08 僕らの未来(『CROSS THE RUBICON』収録)
M-09 涙がかわくまで(シングル曲)
M-10 CALM LIFE CALM LOVE(書き下ろし新曲)
M-11 ON THE WAY TO HOMETOWN(シングル曲、『EXPRESSION』収録)
M-12 ふたり(『Paintings』収録)
ベスト盤と侮るなかれ。上記のとおり「M-01、06、10はこのアルバムのために書き下ろした新曲」だそうで、さらに、M-08はほとんど原曲のままのようですが、残りの曲も、(原盤権の問題もあり)すべて新録だそうです。
2022年9月1日午前0時より予約開始とのことですので、ご関心のあるかたは是非。
YouTubeのダイジェスト動画をもありますのでどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=OTyPFGHGJL0
ちなみに、今回のベスト収録の各作品がどのアルバムに収録されているのか(またはシングルなのか)は、さすがに覚えてなどはいないので、西さんの公式サイトで過去の作品を1枚1枚調べました。結構大変ですね。なかなか発見できず、何度も調べてしまいました。個人的にアイウエオ順の索引(どのタイトルの作品がどのアルバム・シングルに収録されているか)を作っておかないといけないかも。
間違えていなければいいのですけれど。
なお、最後に、昨年発表された『NOAH』は配信だけですが、CD化はないんですかね? 配信されているから、もちろんいつでも聴くことはできるんですが、年寄なので、CDを買わないと「持っている感」がない、または、その感覚が著しく薄くて、正確な表現ではないんですが、何か不安(?)なんですよね。個人的には、未だにCD化を希望しています。ご検討いただければ、ありがたいです。とここで書いても、おそらく届かないでしょうが。
次の雑誌が出ています。
レコードコレクターズ2022年9月号
特集「シティ・ポップの再定義」
ミュージック・マガジン社
880円
シティ・ポップ(ス)が、様々な人の様々な発言により、非常にあいまいなものになってしまっている現状を受け、「再定義」をしようという特集のようです。
その中で、新たに「シティ・ポップを再定義するアルバム127枚」が取り上げられ、紹介されています。とはいえ、もともとシティ・ポップ(ス)と呼ばれるようなアルバムから、これは違うだろうというアルバムまで、さまざまです。「再定義」どころか、かえって定義の「拡散」を助長している、というか定義を「薄めている」ような気がします。
それはそれとして、その中に、パイパー(Piper)のアルバムが1枚(セカンドアルバム)含まれていましたので、ここでご紹介します。
p60上段
パイパー
Summer Breeze
ユピテル YV271003 [1983.5]
今や、パイパーは、5枚の全アルバムが入手できるようになり、知名度も大変あがりました。ネット上にも情報がたくさんあるようです。1980年代当時からのファンとしては、非常に喜んでおります。
とともに、特に山本圭右さんの今後のご活躍にも期待しています。