二名敦子さんのエッセイ、第3回(前回ご紹介しましたが)と第4回が公開されています。
【#3】夏イメージと作詞(2024年11月29日)
https://popeyemagazine.jp/post-234978/
【#4】復帰後のライブ活動(2024年12月6日)
https://popeyemagazine.jp/post-234730/
これで終了だそうです。
いずれにも、村田さんの写真が掲載されています。
第3回には、村田さんが遺した曲についての顛末が書かれています。安藤芳彦さんも登場しています。
どうぞ、ご覧ください。
次のURLに二名敦子さんのポパイのエッセイ「第2回」(2024年11月22日)が公開されていますので、ご関心のある方はご覧ください。(第1回は、2024年11月15日)
https://popeyemagazine.jp/post-234019/
今度は、村田さんはお名前しか出てきませんが、代わりに?山本圭右さんと小板橋博司さんの、最近の写真(? すごく最近ではないのかもしれませんが、昔の写真ではないという意味です)が掲載されています。
第1回と同様に「期間限定」と記載されているため、早めにご紹介いたしました。
第3回はいつかなと思っていたら、もう出てました(2024年11月29日)。
https://popeyemagazine.jp/post-234978/
村田さん再登場。詳しくは、また。
たまたま発見した二名敦子さんのfacebookを通じて、次の「POPEYE Web」掲載のコラムを発見しました。二名さんが歌った作品の中には村田さん作曲の作品もあることから、村田さんの写真とエピソードが出てきます。いかのURLをご確認ください。
https://popeyemagazine.jp/post-233315/
TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
【#1】1本の音楽とデモテープの話
例えば、村田作品である「風の街角」という曲について、次のようなエピソードが書かれています。
>「風の街角」は 同じメロディを村田さん→ 安部さんの順で歌うパートがあり、歌入れを終わった安部さんがブースを出た途端「うーん、村田の方が上手かったな。まぁあいつの曲だしな。」
安部恭弘さんは、ご本人がそもそも相当に歌がうまいのに、こんな発言をなさっているとは驚きです。
村田さんの若い頃の写真が何枚か掲載されていますが、それらを見たら、不覚にも泣きそうになりました。ライブにも行ったことはないので、別にご本人をお見かけしたような経験もないのですが。
「1か月限定」なので、早めにお読みください。
さらに、第2回があるということですので、楽しみに待っています。
村田さんの情報が足りないというようなことをNo.1331で書きましたが、情報蒐集のために、ときどきツイッター(現X)なども検索して見ています。
ただ、ツイッターは、非常に効率が悪い、時間がかかります。
100の量を見て1くらいしか役に立たない、もっと悪いかもしれない、そんな感じがします。とともに、ついつい、探しているものとは関係のない、しかも、おそらく役に立たない情報(面白い画像とかかわいい画像とか)を見てしまって、時間がたってしまいます。このようにツイッターに囚われて、時間を無駄に過ごしていまうことに対しては、得体のしれない不気味さを感じます。ツイッターに限らず、SNS一般の性格というか問題なのだろうと思います。SNSを見ていて、電車で降りるべき駅を乗り過ごしたなどということはありませんか?
しかし、ツイッターでしか得られない(発見できない)ような情報もありますので、やむを得ないと考えて、継続して見て行きたいと思います。特に、情報の早さという意味では、一般のサイトよりもはるかに優れています。
一般のウエブサイトを村田さんについて検索しても、CDの販売サイト(Amazon、タワーレコード、HMVなどなど)における今までの村田さんのCDの紹介ばかりが見つかり、新しい情報(または、そんなにあたらしくなくても特色のある情報)などはほぼ見つからないので、それに比べれば、効率がどんなに悪くても、まだましかなという気もします。
先日ご紹介したパイパーの中国公演の情報の発見も私の場合ツイッター(現X)でした。
これだから、ツイッターはやめられない、というか、捨て去ることはなかなかできかねます。
本来の村田さんの話題に戻りましょう(笑)。
次の本をたまたま見る機会がありました。
ザ・カセットテープ・ミュージックの本
つい誰かにしゃべりたくなる80年代名曲のコードとかメロディの話図書
マキタスポーツ・スージー鈴木
リットーミュージック
2020/10
スージー鈴木さんはご存じのとおり、たくさん本を出していますが、当方とほぼ同じ世代ながらも、(村田さんがデビューした)1980年代に聴いていた(らしい)音楽の範囲が当方とは相当に異なるので、あまり真剣に彼の本を見ていませんでした。
しかし、今回この本をたまたま見てみたら、巻頭の記事(ラジオ番組の文字起こしのようでマキタスポーツ・スージー鈴木の両氏の対談+解説、という構成)の中のp11からp12にかけて、村田和人「See You Again」(4枚目の『Showdown』(1986年)に、最後の曲として収録、作詞:竹内まりや、作曲:村田和人、編曲:Ronnie Foster)を大絶賛していたので、ご紹介します。
(以下引用、まず解説、次いで対談という実際に掲載されている順番で引用します。なお、『Showdown』のジャケット写真も掲載されています。)
進撃のアーバン
アーバンという言葉は番組内で完全に市民権を得た。
そんな中、第48回『ポツンと一曲』(2020年9月8日放
送)で、さらなる楽曲がマキタによって投下されている。
村田和人というシンガーソングライターの「See You
Again」なるナンバーだ。82年のデビュー曲「電話し
ても」のデモテープを聴いた山下達郎がその才能に惚れ
込んだという逸材で、山下のバック・コーラスを務めて
いた時期もある。この「See You Again」についてもメ
ジャー・セブンスを多用しているというのだ。それでも、
マキタは彼をシティ・ポップではなく、アーバンという
言葉で取り上げていく。以下は、その時の会話だ。可能
であれば曲を聴きつつ、読んでいただきたい。
マキタ「See You Again」という曲の分析に入りますけ
ど、これでもかというくらいアーバンなんですよ。とに
かくメジャー・セブンスが出まくっていますし、メロディ
をいわゆる7度という音ですね。さらに追い打ちかけて
言うと、コード進行が、イントロからD on E。そのあ
とにF#m7(11) on C#という、めちゃくちゃ複雑な音な
んです。
スージー ああ大人だ。アーバンだな。
マキタ ……で、歌が始まるん
ですが、「こんな時が来るなん
て」……。「こんな」の「な」
がシの音。「こんな」が7度。「来
るなんて」の「く」も7度なん
ですよ。このメジャー・セブン
スというコードは「悲しくもあ
り明るくもあり」という複雑な音色で、なんとも言えな
い「漂う悲しみ」みたいなものを表現しているんです。
やっぱり、こういう都市型のラブソングで、節度と言い
ましょうか……悲しみにどっぷりと行かない感じでね。
メジャー・セブンスというコードと、メロディーも7度の
音を使いながらストイックな歌の世界を積み上げてっ
て、最後に「See You Again」で終わるんです。これで、
ラスト「See You Again」のところをちょっと聴きたい
ので……。
その時まで さよならMy Love
元気でいて See You Again
マキタ あぁ……、ちょっとスージーさん……ちょっと
水漏れ……。
スージー 来ましたか……水漏れ(笑)。
マキタ これね、ホントにたまらないんですよ。ちなみ
に最後のコードはA△7 on Eですね。やっぱり不協和
音的な響きなんですけど。「See You Again」の音とコー
ドが合っているようで合っていないようで……合ってるん
ですけど、高いところで「See You Again」じゃなく、
この「See You Again」で終わる最後の必殺技感。奥さ
ん、どうでしたか! 総論を言います。村田さんは、メ
ジャー・シーンという町場から離れて活動はしていたけ
れども、志は高く、気高く美しい曲を歌い続けた。「See
You Again」ありがとう!
(注:村田和人は2016年に惜しまれつつ亡くなっている)
(以上で引用終了)
ちなみに、彼らは、新たに「アーバン・ミュージック」というジャンルを提唱し、彼らの主張では、「シティ・ポップとアーバン・ミュージックは違う」、「村田和人はアーバン・ミュージックである」ということになります。この点を前提としていただくと、上記引用もよりわかりやすくなるのではないでしょうか。この主張についてはこれ以上深入りしませんが、ご関心のあるかたは、この本をご参照ください。
なお、この本の中で村田和人に言及しているのは、残念ながらこの部分だけのようです。