No.1134、No.1156に続いて、夏三部作。まずは、今更ながら、曲目を掲載。
・ずーーっと夏。(2009年)UPCH-20161
1 JUMP INTO THE SUMMER
2 ビートルズを聴いてはいけません
3 二人乗り
4 TOGETHER’09
5 少年サイダー
6 Used Wagon
7 True Blue
8 海辺の町で
9 キッチンから I LOVE YOU
10 颱風少年
11 Dreaming by the Seaside
・ずーーっとずっと、夏。(2010年)UPCH-20206
1 Life is Fun
2 Lost Hero
3 Eternal Blue
4 R-134 波浪警報
5 鎌倉散歩
6 堕落の夏
7 Once Upon a Time in ”Jyo-Ji”Town
8 夏が終わらないうちに
9 Rin-Tin-Tinにはなれない
10 High School Band
11 風の街角
・ずーーっとずっと、ずっと夏。(2012年)UICZ-4265
1 Here Come The Thunder
2 太陽のPrecious
3 幸せなカンちがい
4 耳鳴りの夏
5 Love Stories
6 Gray Sky Blue
7 僕らが暮らした証
8 HAVANA MOON ~王様は寝ている~
9 どこ吹く風
10 指切りもしない約束
11 電話しても(2012 Version)
12 一本の音楽(2012 Version)
13 終らない夏(2012 Version)
そして、各1枚から2曲ずつピックアップしてみました。
・ずーーっと夏。(2009年)
1 JUMP INTO THE SUMMER
7 True Blue
・ずーーっとずっと、夏。(2010年)
6 堕落の夏
9 Rin-Tin-Tinにはなれない
・ずーーっとずっと、ずっと夏。(2012年)
2 太陽のPrecious
7 僕らが暮らした証
1枚目の1曲目は、もう村田和人らしいスタートの曲です。7曲目は、編曲を含めて、むしろ、安部恭弘/清水信之を思わせるところがあり選びました。
2枚目の6曲目は、味がありますね。初期の作品にはない充実感を感じます。9曲目は、非常に軽快で、ノリのいい曲です。
3枚目の2曲目は、とりあえずCM作品ということで。7曲目は、逆に村田作品には珍しいタイプだと思い選びました。珍しいだけではなく、こういう作品もうまいんですよね。
この選曲が、1年後、3年後、5年後に変わったりするから面白いのです。今回の選択にはやや「とりあえず感」もありますので、半年で変わるかもしれません。夏の終わりか秋にまた見直してみましょう。すでに2曲以外にもいい曲があると思っているので、その時には、選びきれなくて3曲ずつになるかもしれません。
なお、3枚目の最後には、初期作3曲が、ギター等とボーカルのみの最小限の構成で制作された「2012Version」として収録されていますが、こういう形をとると、当時のバックの厚い演奏が優れているのは優れているとして、メロディー・ラインそのものが非常にひき立ち、うまい作品だということを浮き彫りにしてくれるので、とてもうれしいですね。
なお、ユニバーサル・ミュージックによる紹介のページを見ていたら、『ずーーっとずっと、夏。』を、「2008年発表の『NOW RECORDSING+』や2009年の『ずーーっと、夏。』と共に3部作を構成する」と書いてあって、「3部作」の対象が変わっていったということがわかります。
https://www.universal-music.co.jp/murata-kazuhito/products/upch-20206/
ちなみに、無駄なようでも、曲名を並べてみると発見できることがあります。
例えば、「True Blue」「Eternal Blue」「Gray Sky Blue」と「Blue三部作」があるな、とか、「堕落の夏」「耳鳴りの夏」と「の夏」は二作しかないな、とか。皆さんも何かを見つけてみてください。
まだ6月ですが、すでに暑いですね。
「夏だ、海だ、村田和人だ」などというキャッチフレーズは存在しませんが、新型コロナという状況が続いていますので、海に行くというのも、この夏はなかなかむずかしいかもしれません。それゆえ、海に行って、村田さんの音楽を聴くということもこの夏は不可能かもしれません。
ところで、今どき、海(砂浜)で音楽を聴くというのは、皆さんどうしているのでしょう。当方は、海なんて、もう何十年も行っていないので、とんとわかりません。
海の音楽というと思い出すのは、ちょうど40年前の1981年の夏に、海に行った友人から聞いた話です。以前書いたことがあるかもしれないのですが、その友人の話によると、砂浜のあちこちにラジカセが置かれ、そのほとんどから、大音量で「A LONG VACATION」が流れていたということでした。大瀧詠一さん恐るべし、という感じです。
現在、さすがにラジカセを持っている若者はいないでしょう。スピーカー(と「持ち手」)のついているCDプレーヤーを持って行く? いやそんなこともしますまい(そもそも持っていない?)。
スマートフォンのスピーカーから流すんでしょうか? すぐにバッテリーがなくなってしまいそうですね。でも、みんなで聴くには、そうするしかないようにも思います。
日差しをいっぱいに浴びているんですから、それでバッテリーが常に充電されて(太陽光発電・太陽光充電)、決してバッテリー切れにならない、そんなスマートフォンが早くできないものでしょうか。
また、Spotifyの話題ですみません。
今まで配信されていなかった村田作品初期5枚(No.1149ご参照)が、6月12日(土)にふと見てみたら配信されていました。2012年盤です、ボーナストラックも配信されています。ついでに(?)、ベスト盤『一本の音楽~MOON YEARS~』(2020年)も配信されています。
これはすごい。あとから追加されるという、こんなことがあるんだな、と驚きです。
それとともに、「村田和人」のアーティスト写真が、従来は「Hello Again」のジャケット写真でしたが、本日現在「ひとかけらの夏」のジャケット写真に変更されています。
これでオリジナルアルバムで配信されていないのは、
「Now Recording」
「ずーーっとずっと、ずっと夏。」
「P-CAN」
の3枚だけとなりました。
それからさらについでに調べたら、「Honey & B-Boys」の『Back to Frisco』も配信されていました。2019年の「+10」です。
今後、残りの3枚が追加されることを期待します。
それから、すでに配信されている「21」「Honey & B-Boys」以外のユニットのアルバム3枚も(No.1154ご参照)。
以前にも同じようなことを書いたかと思うのですが、音楽作品を永く聴き続けるというのはなかなか難しい。
当方の場合、永く聴き続けている作品が村田作品となるわけですが、他に聴き続けている歌手としては、以前にも書いた、伊豆田洋之、西司、あたりになります。他方、山下達郎は、古い作品はなお聴いているものの、せいぜい「Pocket Music(1986年)」までで、それより後の作品は、ほとんど聴いていません。この差は、どこで出てくるのか? 特に、村田作品は、現在に至ってもなぜ聴き続けることができているのか? なお、当方の場合、他にも、初期の数枚のアルバムを聴いて、以降は必ずしも聴き続けていないという歌手のなんと多いことか。
村田さんに関して書くと、やはり大きなきっかけは、13年ぶり2008年の「Now Recording」で、これが発表されなかったら、今のようには聴いていないだろうと思います。2008年当時は、すでに、初期5枚について「2006年盤」のCDが発売されていたわけですが、当方の場合、買おう、手許に置いておこうなどという気持ちにもならず、「2012年盤」が出て、とうとう買おうと思ったくらいです。それは、「Now Recording」の影響を受けた結果です。
そういう意味では、「Now Recording」の意義はすごく大きく、また聴いてみようという気持ちを強く引き起こしたわけで、発表していただけたことをすごく感謝しています。とともに、「永く聴き続ける」ということが、非常に偶発的なものに頼っているということがあるんだな、と思わずにいられません。
村田さんだから、あえて「カセット・テープ」と書くというわけではありませんが、かつての「カセット・テープ」のように(とともに、それよりもはるかに大量に)、自分の好きな音楽をまとめて持ち運べるという「スマートフォン」という便利なものの存在も、「永く聴き続ける」ことを促進している面があると思います。
他方、最近の主流である「配信」は、「永く聴き続ける」ことに貢献するでしょうか、それとも、かえって障害になるでしょうか? それは、もうしばらく様子を見ないととわからないかもしれません。というのも、「配信」は便利になっている分、一作品一作品の価値を下げているのではないか? という疑念がやはりあるからです。
最近聴いているんですよね、2009年からの夏三部作。時期もぴったりになりつつあります。
そして、かなり曲を覚えてきています。でも、まだまだです。
以前にもNo.1134に目標を書きましたが、この3枚を聴き分けられるようになるまで、聴き続けたいと思います。