まだ6月ですが、すでに暑いですね。
「夏だ、海だ、村田和人だ」などというキャッチフレーズは存在しませんが、新型コロナという状況が続いていますので、海に行くというのも、この夏はなかなかむずかしいかもしれません。それゆえ、海に行って、村田さんの音楽を聴くということもこの夏は不可能かもしれません。
ところで、今どき、海(砂浜)で音楽を聴くというのは、皆さんどうしているのでしょう。当方は、海なんて、もう何十年も行っていないので、とんとわかりません。
海の音楽というと思い出すのは、ちょうど40年前の1981年の夏に、海に行った友人から聞いた話です。以前書いたことがあるかもしれないのですが、その友人の話によると、砂浜のあちこちにラジカセが置かれ、そのほとんどから、大音量で「A LONG VACATION」が流れていたということでした。大瀧詠一さん恐るべし、という感じです。
現在、さすがにラジカセを持っている若者はいないでしょう。スピーカー(と「持ち手」)のついているCDプレーヤーを持って行く? いやそんなこともしますまい(そもそも持っていない?)。
スマートフォンのスピーカーから流すんでしょうか? すぐにバッテリーがなくなってしまいそうですね。でも、みんなで聴くには、そうするしかないようにも思います。
日差しをいっぱいに浴びているんですから、それでバッテリーが常に充電されて(太陽光発電・太陽光充電)、決してバッテリー切れにならない、そんなスマートフォンが早くできないものでしょうか。
また、Spotifyの話題ですみません。
今まで配信されていなかった村田作品初期5枚(No.1149ご参照)が、6月12日(土)にふと見てみたら配信されていました。2012年盤です、ボーナストラックも配信されています。ついでに(?)、ベスト盤『一本の音楽~MOON YEARS~』(2020年)も配信されています。
これはすごい。あとから追加されるという、こんなことがあるんだな、と驚きです。
それとともに、「村田和人」のアーティスト写真が、従来は「Hello Again」のジャケット写真でしたが、本日現在「ひとかけらの夏」のジャケット写真に変更されています。
これでオリジナルアルバムで配信されていないのは、
「Now Recording」
「ずーーっとずっと、ずっと夏。」
「P-CAN」
の3枚だけとなりました。
それからさらについでに調べたら、「Honey & B-Boys」の『Back to Frisco』も配信されていました。2019年の「+10」です。
今後、残りの3枚が追加されることを期待します。
それから、すでに配信されている「21」「Honey & B-Boys」以外のユニットのアルバム3枚も(No.1154ご参照)。
以前にも同じようなことを書いたかと思うのですが、音楽作品を永く聴き続けるというのはなかなか難しい。
当方の場合、永く聴き続けている作品が村田作品となるわけですが、他に聴き続けている歌手としては、以前にも書いた、伊豆田洋之、西司、あたりになります。他方、山下達郎は、古い作品はなお聴いているものの、せいぜい「Pocket Music(1986年)」までで、それより後の作品は、ほとんど聴いていません。この差は、どこで出てくるのか? 特に、村田作品は、現在に至ってもなぜ聴き続けることができているのか? なお、当方の場合、他にも、初期の数枚のアルバムを聴いて、以降は必ずしも聴き続けていないという歌手のなんと多いことか。
村田さんに関して書くと、やはり大きなきっかけは、13年ぶり2008年の「Now Recording」で、これが発表されなかったら、今のようには聴いていないだろうと思います。2008年当時は、すでに、初期5枚について「2006年盤」のCDが発売されていたわけですが、当方の場合、買おう、手許に置いておこうなどという気持ちにもならず、「2012年盤」が出て、とうとう買おうと思ったくらいです。それは、「Now Recording」の影響を受けた結果です。
そういう意味では、「Now Recording」の意義はすごく大きく、また聴いてみようという気持ちを強く引き起こしたわけで、発表していただけたことをすごく感謝しています。とともに、「永く聴き続ける」ということが、非常に偶発的なものに頼っているということがあるんだな、と思わずにいられません。
村田さんだから、あえて「カセット・テープ」と書くというわけではありませんが、かつての「カセット・テープ」のように(とともに、それよりもはるかに大量に)、自分の好きな音楽をまとめて持ち運べるという「スマートフォン」という便利なものの存在も、「永く聴き続ける」ことを促進している面があると思います。
他方、最近の主流である「配信」は、「永く聴き続ける」ことに貢献するでしょうか、それとも、かえって障害になるでしょうか? それは、もうしばらく様子を見ないととわからないかもしれません。というのも、「配信」は便利になっている分、一作品一作品の価値を下げているのではないか? という疑念がやはりあるからです。
最近聴いているんですよね、2009年からの夏三部作。時期もぴったりになりつつあります。
そして、かなり曲を覚えてきています。でも、まだまだです。
以前にもNo.1134に目標を書きましたが、この3枚を聴き分けられるようになるまで、聴き続けたいと思います。
またもや、村田さんの話題からずれますが、お許しください。
村田さんと一緒に、山下達郎さんの「潮騒」をカバーしている木戸やすひろさん(「潮騒 (The Whispering Sea)」(村田和人 with 安部恭弘&木戸やすひろ)、2003年)、1970年代から、コーラスとしての活躍(特に、比山清(比山貴咏史)さんとのコンビ)でも有名ですが、Spotifyで、次のアルバムが配信されていましたので、聴いてみました。
木戸やすひろ
KID 65 奇跡のかけら
2017年
全曲、ご本人の作曲・編曲で編曲には岩崎元是さんもご参加とのことです。なぜ、岩崎さんが、という感じがしますが、そういえば、岩崎さんは、確か伊豆田洋之さんの『FACE』の編曲もなさっていましたね。
木戸さんには、過去に1枚アルバムがあるものの(1978年『KID』)、その後コーラスとして裏方に徹していたわけです。1980年代から、何回そのコーラスを聴き、何回クレジットでお名前を拝見したことか。
さて、今回の作品ですが、この作品があまり注目されていないようだ、ということは本当にもったいない。村田作品のファンなら、ほとんどのかたは、気にいると思います。
何と言ってもSpotifyは無料ですから、皆さんもぜひとも聴いてみてください。
当方などは、大いなる拍手を贈りたい。
言い訳めいたことを書きますと、音楽を全部を手に入れて聴く、ということはいかにも難しい。手に入れられるのに、手に入れていない、または、抜け落ちているCDアルバムはどうしてもあります。
また、どうしても購入せねばならないというほどではないが、機会があれば聴いてみたいというアルバムもあります。そんなアルバム、50枚とか100枚とかありませんか? 当方はあります。
それらを全部入手したりすることは、経済的にも労力的にもさすがに無理です。
そうした場合、Spotifyは大いにメリットがあります。
(なお、1978年の木戸さんのアルバムはCD化されたものを入手済みですが、まだ聴いていません。なお、残念ながらSpotifyには配信はありません。)
誤解を招くことを恐れますが、安部恭弘さんとの共通点を感じます。また、世代は木戸さんのほうがひとまわり以上は上ではないかと思いますが、岩崎元是、川村康一、そしてさらには川口大輔という各氏につながる作品ではないかと思います。