村田さんの情報不足という話題を書きましたが、村田さんの情報が掲載されているページとして挙げらることができるのはWikipediaでしょうか。Wikipediaの村田さんのページにはそれなりの情報が掲載されているので、当方も「まず最初の情報源」として利用しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E7%94%B0%E5%92%8C%E4%BA%BA
ただ、情報量としては十分ではないので、不便なところはあります。
ただ、そんなことをいうのであれば、ご存じのとおりWikipediaは誰でも編集できるのだから、自分で情報を追加していけばいいところですが、仮にいろいろと追加したとしても、実は、次のような問題が起きる可能性があり、正直ためらっています。
・細かすぎるという理由で、情報が削除されてしまう。(でも、削除の理由が明確化されていればましな方で、何の理由もなく、突然情報が削除されることもあります。)
・出典が明確でないという理由で削除されてしまう。
・そして、「細かすぎる」とか「出典の厳格性」については明確な基準がないため、Wikipediaの各記事によってもバラつきがあるのが現状ですが、一部の利用者だけが「細かさ」や「出典」に厳格であり、情報が削除されるかどうかは、そのような厳格な利用者が「村田和人」の記事に目を止めるかどうかという偶然にかかっている、そして、皮肉なことですが、だれか特定の人が積極的に情報を追加したりすると、その点が目立ってしまい、かえって厳格な利用者の目に留まりやすい、ということもあります。
・情報が削除されてしまったら、必要性を説明してまた戻せばいいようなものですが、他の例を見るとこれがなかなか手間暇かかり、削除した他の利用者に対して上手に対応や説得をしないと、荒らし呼ばわりされたり、対話を拒否していると批判されかねない。また、可能性だけの問題ですが、削除した利用者のほうが迷惑な利用者だったりして、その人の相手をしているうちに、村田さんの記事から離れてトラブルに巻き込まれるかもしれません。
以上のような問題点があり、Wikipediaに積極的に参加することはためらわれ、実際には参加していないのが現状です。
さて、今後はどうしましょうかね?
先日、No.1322で、パイパーに関する情報のほうが村田さんの情報よりも今や多いのではないか、というようなことを書きました。
実際、村田さんに関する情報は、現在不足していますし、今までも不足していました。
やむを得ない面はありますが、この状況、どういう方法を取れば解消または改善できるでしょうか?
今までも考え続けているのですが、引き続き、何かできることがないか、考えてみたいと思います。
以前にも少し書きましたが、村田さんについて、少なくとも初期の5枚のアルバムは、「アルバム」という単位で聴いたことが多かったので(レコードまたはダビングしたカセットテープ)、それに含まれていなかった「ボーナス・トラック」が、アルバムを聴いている最後に出てくると、違和感を感じます。
単純に、ボーナストラックが始まる前に再生をやめてしまえばいいということなのでしょう。ただ、実際には、止める間もなく始まってしまうことがほとんどなのです。
また、当方の場合、ほとんどスマ―トフォンにコピーしたものを聴いているのですが、ならば、コピーする際にボーナス・トラックを除外するとか、フォルダを別にして続けて再生されないようにするとか、工夫はできると思います。
面倒がって、そういうことをしていないだけなのですが。
いずれにしても、「慣れ」というものは馬鹿にできなくて、この違和感は一生続くのではないかと想像しています。
最近では、シティ・ポップの範囲が拡大し、もともとの「シティ・ポップス」の範囲ともかなりずれが生じている(海外のリスナーが多く、もともとの範囲を知らないことも大きい)という状況のようです。その結果、「海」っぽい作品が、シティ・ポップの中心の1つとはならなくなり、シティ・ポップと呼ばれにくくなっているようです。(むしろ、ディスコ・ブギー系のビートが利いた作品が中心?)
現状はそうではありますが、もともと、1980年代にあった「シティ・ポップス」は、「海」「リゾート地」のようなテーマの作品をかなり含んでいました。
具体的には、山下達郎の一部の作品、大瀧詠一、角松敏生、そして村田和人などです。
ただ、1982年デビューの村田さんに対して、「シティ・ポップス」という言葉がどの程度使われていたかは、定かではありません。1982年は、時期的には、もしかすると、やや遅いかもしれません。当時、村田さんへの「シティ・ポップス」という言葉の使用例があるか、あったとしてもどの程度あるか、どのような使い方だったのかは、確認の必要があります。
こう書くのは簡単ですが、当時の資料などは、なかなか見ることはできないでしょうから、そのような確認はかなり困難だと思います。
他方、「海」系統の作品があるかどうかにかかわらず(山下達郎すら海系統の作品がメインなわけではありません)、それ以外のアーティストも、シティ・ポップスと呼ばれていましたので、当時から「海」や「リゾート」だけがシティ・ポップスのテーマではありませんでした。
例えば、山本達彦(渡辺香津美、田辺信一、松任谷正隆、井上鑑)、濱田金吾(松下誠、山田秀俊、倉田信雄、佐藤博)、黒住憲五(松原正樹、武部聡志、清水靖晃)、稲垣潤一(井上鑑)、竹内まりや・松原みき(林哲司)など。
(かっこ内は、主たる編曲家)
ところで、高中正義がシティ・ポップスだったという意見もあるようですが、「フュージョン」なので少なくとも当時は違うでしょう。当時そう銘打ったCDも出されているようですが1点程度で、高中正義の作品が「海」っぽい音楽ということから、レコード会社が無理に含めようとしたのでしょう。その試みが成功していた(高中正義が広く「シティ・ポップス」と呼ばれていた)とは言えません。売り上げを得たいという理由から、あまり音楽のジャンルの範囲を混乱させないで欲しいものです。もちろん、当時の「シティ・ポップス」に含まれていなくても、高中正義を現在の「シティ・ポップ」に含めようとするのであれば、それは自由ですが。
なお、黒住憲五の1stアルバム『Again』は、1982年.です。奇しくも、村田さんの1stアルバム『また明日』と同じ年ですね。
No,1270でも少し書きましたが、最近は、「オリジナル・カラオケ」という表現は使われなくなってきているようです。
替わりに使われている言葉は、例えば、以下のような言葉です。
「Instrumental」
「Backing Track」
「Vocalless Version」
「offvocal version」
最後の「offvocal」という表現は「和製英語」とのことですが、「vocalless」という単語も存在しないようです。ほかにも、いろいろとあるようで、歌手によっては自分専用に表現を作り出している例もあるそうです。
「オリジナル」という言葉を追加したとしても、「カラオケ」というと、「カラオケ店」のイメージが強すぎるから、ということで、避けられる傾向にあるのかもしれません。
また、以前は難しかったみたいですが、最近は、というかもう10年ぐらい前からであれば、オリジナル音源(マスターテープ?)からリミックスする際に、ボーカルだけ落として新たにカラオケを制作するということは、比較的容易になったようです。以前はカラオケ・バージョンなどなかったはずなのに、突然カラオケがボーナス・トラックで出現するという場合は、新たに制作したケースのようです。
その性能の可否はともかくとしてすでにアプリがいくつか存在するようですが、やがて、非常に高性能なアプリが出てきて、個人でも、普通にボーカルのある音源からボーカルだけを落として良質なカラオケを容易に制作できる時代がやってくるかもしれません。そうなると、カラオケ作品がやたらに出現するかもしれません。著作権法上は問題があるのかもしれませんが、YouTubeなどにも。
そうなったら、当方でも制作してしまうかもしれないですね。村田さんのあの曲とか、あの曲とか、想像をめぐらしても面白いかもしれません。また、カラオケといっても、自分が「歌う」ためということだけが目的とはならず、歌を除くことで、演奏についても新しく見えてくる(聴こえてくる)ことがあったりもします。