本年もよろしくお願いいたします。
さて、先に木村ユタカさんの近著の『ジャパニーズ・シティ・ポップ スクラップブック』の中の村田さんのインタビューについて、そのページの最後の空きスペースに、『P-CAN』(2014年)の紹介があったが、2006年の原著刊行の際にはまだ『P-CAN』は出ていなかった、ということを書きました。
2006年の原著『クロニクル・シリーズ ジャパニーズ・シティ・ポップ』を見ることができましたが、実はレイアウトが変わっていて、原著には、記事の終わりには何かの紹介などを掲載できる「空き」などはないことがわかりました。
な~んだ。
なお、P-CANを入手していないかたは、ぜひ今のうちに。
今年は、No.1186で最後だと思っていたのですが、追加です。
すでにご存じの方も多いとは思いますが、次のCDが発売予定です。
ひとかけらの夏 (+2)
村田和人
フォーマット:SACDハイブリッド
発売日:2022年02月23日
規格品番:WPCL-13369
レーベル:WARNER MUSIC JAPAN
SKU:4943674348756
2860円(税込)
https://wmg.jp/murata-kazuhito/discography/25531/
<収録曲>
1. 一本の音楽 (2022 Remaster)
2. Summer Dream (2022 Remaster)
3. 台風ドライブ (2022 Remaster)
4. So Long, Mrs. (2022 Remaster)
5. Catching The Sun (2022 Remaster)
6. Travelin' Band (2022 Remaster)
7. やさしさにGood-bye (2022 Remaster)
8. 幻影(イリュージョン) (2022 Remaster)
9. Love Has Just Begun (2022 Remaster)
10. ニコニコ・ワイン (2022 Remaster)
11. Catching The Sun (single version) (2022 Remaster)
12. 一本の音楽 (Single Version) (2022 Remaster)
このCDのポイントは、「2022 Remaster」という点と、「SACDハイブリッド」という点ではないかと思います。
しかし、個人的には、あまりよく理解できていません。初期5枚全部ということではなく、『ひとかけらの夏』だけという点も疑問があります。2012年盤もまだ入手可能であり、今回のボーナストラックは、シングルバージョン2曲という、いまでも(2012年盤でも2006年盤でも)聴くことができるもののみ。ファンへのアピールは何なのか、今回の狙いは何なのかが、よくわかりません。オリジナル発表は1983年なので、「40周年盤」には1年足りません。(確かに「デビュー40周年」ではありますが。)
発売される2月までには、もう少し情報が出てくるのかもしれませんが、結局音質に尽きるのかもしれません。
個人的には、ボーナストラックに新しい曲・音源がほしかったところです。
なお、「SACDハイブリッド」というのは、通常の(古い)CDプレーヤーやパソコンでも再生できるのか技術的によくわかりません。現在、当方の場合、パソコン経由でスマートフォンにコピーして聴くことが多いのですがそれもできるのか、よくわかりません。「ハイブリッド」だからできるような感じもするのですが。
何か続報ありましたら、またお知らせします。
よろしくお願いします。
初めに書いておきますが、これ、毎年続けようということではなく、2021年は再発関係の出来事が多かったので、今回だけの特別企画です。
・初期5枚2012年盤の配信
・それに加えて、初期5枚の2006年盤の配信
・「21」2枚のCD再発(シングルもボーナストラックで収録)
2022年も、再発関係の継続実施をよろしくお願いします。
そして、ぜひ、「村田本」も。
本年もお世話になりました、よいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
お体お気を付けください。
先にご紹介した、「ジャパニーズ・シティ・ポップ スクラップブック」ですが、村田さんのインタビューの最後の空きスペースに、『P-CAN』の紹介がありました。村田さんのインタビューが掲載されていた元々の本は2006年刊行で、『P-CAN』のリリースは2014年ですから、元々の本のこの空きスペースは、空きスペースのままだったか、別の何かが掲載されていたのでしょう。何も覚えていませんが。
今回、わざわざ『P-CAN』が選ばれているのは、やはり最後のアルバムだからでしょう。
なお、そこに掲げられている、アイランドムーンのURLを見に行ったところ、まだ『P-CAN』が通販で入手できることがわかりました。
入手し損ねているかたは、この機会にぜひどうぞ。
もちろん、東京・武蔵小山のペット・サウンズ・レコードでも購入可能です。
以前から、村田さんのベスト盤について、その選曲が自分が選ぶとしたら少し違う、などということを書いたりしていましたが、その時も、そんなことを言うなら自分で自分好みのベスト盤を作ってみたらいい、CDからコピーしたら、すぐに作れる、というようなことも書いていました。
やっと、その気になり、10曲を選んで自分オリジナルの『村田和人ベスト』を作成しました。レコード会社(CD会社)も超えて選択しているので、好みによる偏りはあれども『村田和人GOLDEN☆BEST』と言っていいような内容だと思っています。ところが、それはそれはすごいだろうと思って、期待して2回聴いたところ、意外に盛り上がりません。違和感すらありました。
選曲には間違いはないはずなので、やはり曲数が足りないんだろうか、LPレコードじゃないんだから、別に10曲にこだわる必要はない、20曲でも30曲でもいいんだから、と思いましたが、曲数が多ければいいってものじゃありません。「好き加減」でいうと、より低いものが増えていくだけです。
予想外に盛り上がれないことを不思議に思っていたところ、その理由ではないかと思われることに、はたと気づきました。
1982年の村田さんデビュー以来、ほとんど40年近く聴き続けているわけですが、村田さんのベスト盤なるものを1回も聴いたことがなかったのです。当方は、一般にオリジナル盤を異様に重視しており、他のアーティストについても、ベスト盤というものはほとんど聴いたことがありません。要するに、オリジナル盤ばかりを聴いていて、ベスト盤に慣れていなかったので、「村田ベスト」に違和感を感じたのではないでしょうか? つまり、オリジナルアルバムと違う曲順で、特に好きな曲ばかりを続けて聴くということに慣れていないのではないかということです。
おやおやという感じですが、そうだとしたら、このオリジナルのベスト盤を何回も聴くことで慣れていくしかありませんね。