次の本が刊行されています。
CITY POP BEST100――シティ・ポップの名曲 1973-1989
レコード・コレクターズ2023年11月号増刊) -
ミュージック・マガジン
2023年11月20日発行
定価 2000円(本体1818円)
A5判272ページ
http://musicmagazine.jp/published/rcex-202311cpb.html
これは、レコード・コレクターズ2020年6月号と7月号の70年代、80年代の「BEST 100」の特集と、2018年9月号の「シティ・ポップ──アイドル/俳優編」の特集をまとめた本です。それに、吉田美奈子、杏里、濱田金吾らのインタビューが追加されています。
No.1174(レココレ80年代シティ・ポップの名曲ベスト100)でご紹介したとおり、もともとの特集「BEST 100」の80年代のほうで村田さんの作品が2曲取りあげられていますので、目新しくはありませんが、その2曲がそのとおりに掲載されています。
なお、前半の「BEST 100」と後半の「アイドル/俳優編」を1冊にするというのは、無理やりなまとめ方ですね。最後に掲載されている「アーティスト索引」を見るとちぐはぐさがよくわかります。見ていると目がちかちかしそうです。
目次を掲載しておきます。
<もくじ>
はじめに(編集部)
[インタヴュー] Night Tempo(小山守)
[インタヴュー] 吉田美奈子(栗本斉)
[インタヴュー] 杏里(池上尚志)
[インタヴュー] 濱田金吾(馬飼野元宏)
[インタヴュー] 永井博(『レコード・コレクターズ』2017年10月号から再録)(金澤寿和)
[対談] 海外でのシティ・ポップの人気もフィードバックされつつ進んだ再評価(長谷川陽平╳松永良平)
AIアルゴリズムがレコメンドする「プラスティック・ラブ」(柴崎祐二)
シティ・ポップの名曲ベスト100 1973-1979(池上尚志、遠藤哲夫、小川真一、片島吉章、金澤寿和、ガモウユウイチ、北中正和、小山守、サエキけんぞう、篠原章、柴崎祐二、ヒロ宗和、武田昭彦、立川芳雄、中村彰秀、祢屋康、人見欣幸、藤井陽一、馬飼野元宏、松永良平、村田健人、安田謙一、油納将志、除川哲朗、渡辺亨)
シティ・ポップ 1973-1979 総得票数ランキング
選者からのもうひとつのおすすめ曲
選者アンケート:私にとっての70年代シティ・ポップ
機材や技術の変遷とともに誕生したシティ・ポップのサウンド(中村公輔)
シティ・ポップの名曲ベスト100 1980-1989(池上尚志、遠藤哲夫、小川真一、片島吉章、金澤寿和、ガモウユウイチ、小山守、サエキけんぞう、篠原章、柴崎祐二、ヒロ宗和、武田昭彦、立川芳雄、中村彰秀、祢屋康、人見欣幸、藤井陽一、馬飼野元宏、松永良平、村尾泰郎、村田健人、安田謙一、油納将志、除川哲朗、渡辺亨)
シティ・ポップ 1980-1989 総得票数ランキング
選者からのもうひとつのおすすめ曲
選者アンケート:私にとっての80年代シティ・ポップ
歌謡曲とシティ・ポップの結節点(馬飼野元宏)
シティ・ポップ──アイドル/俳優編
[特別対談]70〜80年代のアイドルの作品はシティ・ポップ的な楽しみ方ができるんです(藤井陽一╳中島愛)
シティ・ポップ──アイドル/俳優編 名盤選(藤井陽一、池上尚志、遠藤哲夫、大久達朗、小川真一、片島吉章、金澤寿和、ガモウユウイチ、小山守、サエキけんぞう、柴崎祐二、杉原徹彦、鈴木啓之、関根圭、高橋修、武田昭彦、立川芳雄、土佐有明、原田和典、人見欣幸、馬飼野元宏、松永良平、水上徹、村尾泰郎、安田謙一、除川哲朗)
アルバム選
シングル選
新しい音楽の波を担った作詞/作曲/編曲家名鑑(馬飼野元宏)
アーティスト索引
編集後記
なお、この本は、2019年に刊行された次の本の第2弾の位置づけとのことです。
シティ・ポップ 1973-2019
レコード・コレクターズ2019年8月増刊号
ミュージック・マガジン
2019年8月1日発行
定価1800円(本体1667円)
A5判256ページ
http://www.musicmagazine.jp/published/rcex-201908cpop.html
こちらも目次を掲載しておきます。
<もくじ>
はじめに(編集部)
[インタヴュー]大貫妙子(渡辺亨)
[インタヴュー]Night Tempo〜再評価を先導した韓国のDJ(松永良平)
[インタヴュー]北沢洋祐〜 “Light In The Attic” レーベル所属プロデューサー(松永良平)
1973-1979名盤選(池上尚志、遠藤哲夫、大久達朗、小川真一、片島吉章、金澤寿和、ガモウユウイチ、北中正和、栗本斉、小山守、篠原章、柴崎祐二、清水瑶志郎、関根圭、ヒロ宗和、高木龍太、武田昭彦、立川芳雄、土佐有明、中村彰秀、人見欣幸、馬飼野元宏、松永良平、水上徹、宮子和眞、村尾泰郎、安田謙一、除川哲朗)
自分たちが暮らす都市を描く音楽として捉えなおされるシティ・ポップ(松永良平)
米国シーンの流れを同時代的に取り入れたクールな日本の音楽(渡辺亨)
ブラジルのシンガー、エジ・モッタが語るシティ・ポップの魅力(中原仁)
[インタヴュー]ハワード・ウィリアムズ(英国人DJ、ディストリビューター)(松永良平)
1980-1989名盤選(池上尚志、遠藤哲夫、大久達朗、小川真一、片島吉章、金澤寿和、ガモウユウイチ、栗本斉、小山守、篠原章、柴崎祐二、清水瑶志郎、新間功人、ヒロ宗和、武田昭彦、立川芳雄、土佐有明、中村彰秀、人見欣幸、藤井陽一、馬飼野元宏、松永良平、水上徹、宮子和眞、村尾泰郎、安田謙一、油納将志、除川哲朗、渡辺亨)
[インタヴュー]角松敏生(柴崎祐二)
80年代を知らない世代に「いいですね」と言われると、この音楽には何かあるのかもなと思うんです(松永良平×藤井陽一)
80年代音源へと拡張を続ける“和モノ”の実情を探る(池上尚志)
[インタヴュー]クニモンド瀧口(流線形)(池上尚志)
“私的”80年代シティ・ポップ・ベスト10(クニモンド瀧口)
1990-1999名盤選(池上尚志、INDGMSK、遠藤哲夫、大久達朗、小川真一、片島吉章、金澤寿和、ガモウユウイチ、栗本斉、小山守、篠原章、柴崎祐二、清水瑶志郎、関根圭、thaithefish、武田昭彦、立川芳雄、ハタ、人見欣幸、藤井陽一、馬飼野元宏、水上徹、村尾泰郎、安田謙一、油納将志、除川哲朗、渡辺亨)
「90年代のシティ・ポップ」が旧来の価値観を転覆させる(柴崎祐二)
[インタヴュー]国分友里恵(池上尚志)
[インタヴュー]児島未散(馬飼野元宏)
シティ・ポップ 2000-2019〜再評価とパラレルに登場した、都市の風景をリアルに描く若手ミュージシャンたち(小山守)
[コラム]シティ・ポップは米ヒップホップのインフルエンス源へと昇格した?(長谷川町蔵)
[コラム]自国アーティストの再評価へと向かう韓国シティ・ポップ(高橋修)
索引
編集後記