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村田和人(むらた・かずひと)

村田和人と平松愛理「月のランプ」「素敵なルネッサンス」(1269)

この話題、以前にも書いたかもしれません。

 

平松愛理の「月のランプ」が出たときですから、1990年のことでしょう。

 

FM東京(現在は、TOKYO FMですが、当時はまだぎりぎりこの名称だったはずです)で、何かの企画をしていて(その内容は全く覚えていません、ただ、この1990年にFM東京という名称がTOKYO FMに変わったので、それに関連するキャンペーンだったのかもしれません)、いろいろな日本のミュージシャンが最近のお薦めの作品(自分の作品ではなく他人の作品)を12分で紹介するというコーナー(スポット)をいくつも放送していました。その中で、村田さんが登場。何かの番組を聴いていた途中に出てきたのか、それとも、FMを流しっぱなしにしていた時にたまたま耳にしたのか、それすら覚えていません。

 

そのコーナーで村田さんは、平松愛理さんの「月のランプ」を紹介し、大絶賛していました。聴いてみると、確かにいい曲だったのです。

 

平松愛理は「HONEY & B-BOYS」で知っていたので、デビュー時から注目はしていました。しかし、12枚目のアルバムまでは、もともと好きな西平彰の編曲にもかかわらず、ぱっとしない印象を受けていました。ところが、この「月のランプ」というシングルから、編曲が清水信之に変わったのですが、見違えるようによくなりました。このシングルを聴いたとき、編曲でこんなにも違うんだと、編曲の重要性を改めて認識しました。なお、清水信之さんは、その後平松さんと結婚しましたが、やがて離婚してしまいましたので、平松さんの話題であまり強調するのはいけないのかもしれません。

 

実は、もう1つエピソードがあります。

おそらく、平松愛理さんが、世の中によく知られるようになったのは、次のシングル「素敵なルネッサンス」からでしょう。夜のバラエティ番組のエンディングに使われたことも関係しているでしょう。(ただ、今回確認したら、「月のランプ」も同様に使われていたことを知りました。びっくり。)

この作品も編曲は清水信之ですが、その前奏は、短時間ながらも二部構成になっています。独立性の強い「第一イントロ」と「第二イントロ」がある。松任谷正隆の作品でもこのような実例がありますが、非常に工夫されたアイデアで、印象にも残ります。そして、この「素敵なルネッサンス」で当方が最も好きな部分は、平松さんには申し訳ありませんが、この「第一イントロ」なのです。何か、「青」のイメージを強く受けるこの部分が非常に好きなのです。この曲はSpotifyなどで自由に聴くことができますので、関心のあるかたはお試しください。なお、ある音楽作品の中で、前奏が最も好きだとか、間奏が最も好きだとか、後奏が最も好きだとかいうのは、当方にとっては特別なことではなく、ごく普通にある話です。

さて、前説が長くなりましたが、話はここからです。前述のとおり、このシングルは、テレビ番組のエンディングに使われていたのですが、その部分をたまたま見ることがありました。すると、なんと、当方が一番好きな「第一イントロ」をカットしているではありませんか。要するに「第二イントロ」から始まっているのです。おそらく、番組で流す時間が短いから早くボーカルにたどり着かせようという趣旨だったのでしょうが、愕然としました。独立性が強いので(前述のとおり)、「第一イントロ」だけをカットしても違和感はなく作品としては成立しうるのですが、最も好きな部分をカットされたときの気持ちは表現のしようがありません。テレビ業界ってとんでもない、と大いに落胆・立腹したものです。

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