最近、山下達郎のRCA/AIRで発売された8枚のアルバムが、2023年8月2日にLPレコードとカセットテープでまとめて発売されるということが話題になっています。
レコードとカセットテープが復活しつつあるのは、悪いことではないと思いますが、個人的には、これらのメディアに未来はあるのだろうか、と疑問に思います。
一時的には流行ったとしても、長期にわたって再生機器が製作・販売し続けられるのだろうか、という点が、最大の疑問点です。独立したCDプレーヤーですら、今後どうなるだろうか、という時代になってしまっているのではないかと思いますので、ましてや、レコードプレーヤーやテープレコーダーに未来があるようには思えません。レコードは持っているのだが、レコード針が入手できなくなって聴くことができない、とか、カセットテープは持っているのだが、テープレコーダーが故障しているので聴くことができない、というようなことにならないかと懸念します。
ただ、未来がなくても、今欲しい人、今聴きたい人がいれば、制作すればいいということなのかもしれません。
山下達郎の場合、今回は「RCA/AIR」時代だけですが、すでに「MOON/WARNER」時代は、時期的にはばらばらでLPも発売されています(再発の時にCDと同時など)。1990年代初期までは、発売当初からカセットテープも発売していたようですので、今後「MOON/WARNER」時代についても、カセットテープ再発(初カセットテープ化)もありうるかもしれません。
さらに、もしかすると、今後この動きがひいては村田作品のLP/EPやカセットテープ再発につながるかもしれないのではないか、と期待と不安?を感じています。
なお、個人的には、誰かのアルバムをカセットテープで買ったという経験は、今までありません。カセットテープは、録音されたものを手に入れるというよりは、やはり、FMからエアチェックしたり、LPレコードをダビングしたりと、「録音するもの」というイメージです。