先日、「21」その他ユニットのデジタル配信(1142)というのをご紹介しましたが、「21」には2枚のアルバムに加えて、「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート/I LOVE TOKYO」という8cmCDシングルがあります(1992年3月4日(VIDL89)。2枚のアルバムより後に発表された。21のシングルはこれだけ?)。なんとこのシングルがAmazonデジタルで配信されていました。驚きです。8cmCDシングルですので、もう決して入手できない、聴くことはできないと思っていたのですが、あっさり聴くことができました。
「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート(On the University Street)」は、竹内まりやのカバー、「I LOVE TOKYO」は、つのだ☆ひろのカバー(英語詞)、です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08K2PLKB7/
発売元のビクターで配信を始めたことがスタートということなのかもしれません。
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discographylist/A000959.html
なお、オリジナルの作詞・作曲・編曲は以下のとおり。
・オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート:作詞:竹内まりや、作曲:竹内まりや、編曲:細井豊BAND、ボーカル&ホーン・アレンジ:杉真理)
(1979年の2ndアルバム『ユニヴァーシティ・ストリート』の1曲目)
・I LOVE TOKYO:作詞:Ross Macaulay、作曲:つのだ☆ひろ、編曲:Jap's Gap's
(「つのだ☆ひろ・JAP'S GAP'S」名義の1980年のシングルです。ただし、ソロ名義の1982年のアルバム『バラード / Ballad』に収録されているのは、ほとんどアカペラで、この編曲は、本人クレジットかもしれません)
「21」によるカバーは、2曲とも斎藤誠の編曲だそうです。
https://blog.goo.ne.jp/nakamuranaika/e/adcc2c5eee4f04ef7f3e2853daa59b2a
なお、「21」の2枚のアルバム、1枚のシングルとも、ビクターからのものですが、1990年の『Blue Coast Inn』(VICL-31)がinvitationレーベルなのに対して、1991年の『Greeting』(VICL-233)と1992年のシングル「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」はRouxに変わっています。村田さんの8枚目のアルバム『空を泳ぐ日』(1990年)は「東芝EMI/EAST WORLD」で、次の9枚目のアルバム『Hellow Again』(1993年)は、「Victor/Roux」なので、この狭間ということで、『Blue Coast Inn』を制作した時点で、移籍という話も動き始めていたのかもしれません。
デジタル配信は、基本は半永久的に残っているのだと思いますが、いつなんどき配信が中止されるかもしれませんので、ご関心のあるかたは、早めに購入・ダウンロードなさることをお勧めします(2曲で300円)。
これに関連して、2点
デジタルで配信しさえすれば、こんなに簡単に聴くことができるのだから、もっとどんどん配信を進めていただきたいものです。村田さんの作品もそうですが、それ以外も。最近の作品だけではなく、昔の作品もどんどんと。
今回は、実はたまたま見つけることができました。Amazonのデジタル配信では、ミュージシャン「21」で検索するとなぜかエラーが起きます。あえて「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」で検索しないと発見できないのです。先に、21のアルバム2枚を発見したときには、あるはずはないと思い込んでいて、「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」というタイトルでは検索していませんでした。
この関連で、Aamzonなどで、リコメンド機能(おすすめ)というものが表示されることがあります。これが役に立っていない(AIの性能がよくない)、という現状があります。今まで役に立つと感じたことが正直ほとんどないと言っていいでしょう。今回のケースでも、配信ではない通常のミュージックのほうで「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」についてはAmazonの検索を何度もしていましたので、その際に「(8cmCDシングルは(中古で)見つからないけれども)デジタルで配信しているよ」と教えてくれればいいのにと思います。また、『Blue Coast Inn』と『Greeting』をデジタル配信で検索したときにも、このシングルについてもリコメンドさえあれば、その時点で発見できたのにと思います。Amazonなどは、この機能の不十分さを認識しているのでしょうか? このリコメンド機能の徹底的な充実を希望いたします。しかし、質よりも量で勝負という発想で動いている可能性は高いので、質のアップはそもそも期待できないのかもしれません。