以前から疑問に思っていたことがあります。村田さんと濱田金吾さんとは、どのように接点があったのでしょうか?
ご存じのとおりかと思いますが
・Moon Kids:2001年、濱田金吾、松下誠と結成したユニット
というのがあります(Wikipediaの「村田和人」の「その他、音楽ユニット」の項目より)。
まずは、このユニットの実態は何なのか?
アルバムなどは残されていないので、ライブを行ったのみ、ということでしょうか?
2001年という時期から考えて、すでにムーンからも離れているわけで、ムーンレコードとは関係なく、3人が自主的に(?)結成したグループであることは間違いないと思いますが、ネット上で検索してみても、詳細な情報はないようです。
例えば、ライブをしたというのであれば、いつどこで開催されたのか? 活動期間はどの程度だったのか? また、ライブで演奏した作品は、誰のどの作品だったのか? オリジナル作品はあったのか?
わからないことだらけです。
勝手に想像するに、ライブは、短期間にほんの数回しか開催されていないのではないか、と思っています。
ライブに参加なさった(行った)方がおられたら、ぜひ情報をお願いしたいところです。
さて、このユニットはユニットとして、アルファ・ムーン時代については、次の接点が見つかります。
『また明日』(1982年)には、村田、濱田、松下の3人でコーラスをしている曲が5曲あり、次のとおりです。
「電話しても」「想いは風に」「LADY SEPTEMBER」「GREYHOUND BOOGIE」「BE WITH YOU」(最後の曲は、3人以外にも、「CHO.」として山下達郎、難波弘之、椎名和夫のクレジットあり)
しかし、次の『ひとかけらの夏』(1983年)ではクレジットに濱田、松下の2人の名前はありません。
2001年に戻りますと、この時期の村田さんの他のユニットのアルバムは、Jean & Gingers(村田和人、山本圭右、小板橋博司、吉川みき)の『The Greatest Hits』が1998年、A,M,S&I(安部泰宏(安部恭弘)、村田和人、鈴木雄大、伊豆田洋之)の『奇跡はここにあるのさ』が1999年ということになります。この2作に続いて、「Moon Kidsのアルバム」という可能性も実はあったんじゃないかと思います。
こちらについても、どなたか、何かご存じありませんでしょうか?
なお、個人的には、濱田さんは、村田さんのイメージである「海、太陽」とはむしろ逆に近く、「都会、夜」のイメージがあります。ですから、かえって、この2人の組み合わせは面白いかもしれません。
ちなみに、濱田さんといえば、1980年デビューの「シティ・ポップス」の代表格。デビューは村田さんより2年早いわけですが、年齢的にも、村田さん(1954年1月2日生まれ)の1歳上(1953年1月17日生まれ)と近いですね。
濱田さんは、最近ご紹介した川村康一さんの新作にもかかわっておられたりして、まだまだご活躍のご様子で、なによりです。また、1980年代の作品も比較的容易に入手可能な状態ですが、残念ながら、作品そのものを超えた情報はあまりないように思います。その知名度や高い評価の割には、謎多きアーティストというのが、当方の印象です。
(ただ、このあたりの時期、1970年代後半から1980年代前半にかけては、他にももっと情報不足なアーティストが多数いるので、濱田金吾さんははるかにましなほうかもしれません。)
「濱田本」までは必要ないかもしれませんが、ネット上のどこかにまとまった情報が、それも村田さんとの関係にもかなり触れているような情報が掲載されることを強く希望いたします。
濱田金吾さんについては、とりあえず次のページもご参照ください。
http://lins-beach.com/detail/?no=3
ついでに、Moon Kidsのもう1人のメンバー松下誠さんについては、なおさら情報がない、濱田金吾さんの作品の編曲家やギタリストとしてしかほとんど知らない、というところです。あとは、個人的にAB'sをよく聞いているというくらいで、村田さんとのつながりは、村田和人→安藤芳彦→松下誠、というようなところかと想像しています。松下さんについては、書けることはほとんどありませんが、それでも、またの機会があれば何かは書きたいと思います。
最後に、実は、2001年当時に、Moon Kidsについてのご投稿をいただいていました(almeeさんというかたから)。
ご関心のある方は、随分昔の投稿ですが、No.111からNo.124あたりをご覧ください。
次のページに掲載しているリンク先にあります。
http://textream.ikaduchi.com/murata.html
よろしくお願いします。