次の本が刊行されました。
ディスク・コレクション
ジャパニーズ・シティ・ポップ
増補改訂版
監修/木村ユタカ
執筆/木村ユタカ(木)、藤沢隆行(藤)、森勉(森)、除川哲朗(除)
シンコーミュージック・エンタテイメント
2020年2月1日
本体2400円+税
シティ・ポップ(ス)関連で、木村ユタカさんの過去の書籍は以下のとおり。
『ディスク・ガイド・シリーズ ジャパニーズ・シティ・ポップ』(2002年)
『クロニクル・シリーズ ジャパニーズ・シティ・ポップ』(2006年)
『ディスク・コレクション ジャパニーズ・シティ・ポップ』(2011年)
このうち、2002年のものを改訂した2011年のもののさらに増補改訂版が、今回のものに該当するようです。(すなわち、2006年盤は別系統)
今回、村田和人の紹介はp.67~p.71の5ページ(執筆はすべて、木村ユタカ)。改定前の前作(2011年)では4ページだったので、1ページ増えましたね。また、とうとう、前作、前々作では抜けていた1988年の『GoPop』と1989年の『太陽の季節』も含まれましたので、大したものです。
具体的な掲載状況を記載しますと、最初の1/2ページの総論の後、取り上げられているアルバムは以下のとおり。
また明日(MOON:1982年)(1/2ページ)
ひとかけらの夏(MOON:1983年)(1/2ページ)
My Crew(MOON:1984年)(1/4ページ)
Showdown(MOON:1986年)(1/4ページ)
Boy's Life(MOON:1987年)(1/2ページ)
Go Pop(EASTWOLD:1988年)(1/4ページ)
太陽の季節(EASTWOLD:1989年)(1/4ページ)
空を泳ぐ日(EASTWOLD:1990年)(1/4ページ)
Hollo Again(ビクター:1993年)(1/2ページ)
Evergreen(ビクター:1994年)(1/4ページ)
Sweet Vibration(ビクター:1995年)(1/2ページ)
ずーーっと、夏。(ナユタウエィヴ:2009年)(1/4ページ)
その他の主要な作品(1/4ページ):タイトルのみ
#01 『Real Collection 1982~1984』(1990年)
#02 『Real Collection 1984~1987』』(1990年)
#03 21 ‐TWENTY-ONE-(村田和人、斎藤誠、重実徹、山根栄子)『Greeting』(1991年)
#04 V.A.(BOX、かの香織、伊豆田洋之、村田和人、高野寛、松尾清憲etc.)『Winter Gift Pops』(1997年)
#05 A,M,S&I(安部泰宏、村田和人、鈴木雄大、伊豆田洋之)『奇跡はここにあるのさ』(1999年)
#06 『Now Recording+』(2008年)
#07 ALOHA BROTHERS(杉真理&村田和人)『世界のアロハ・ブラザーズ』(2010年)
#08 『ずーーっとずっと、夏。』(2010年)
#09 『ずーーっとずっと、ずっと夏。』(2012年)
#10 『Treasures In The Box』(2013年)
#11 『P‐Can』(2014年)
#12 『雨の日には』(2017年)
#13 村田和人&His Friends『De P‐Can』(2018年)
(#04, #06, #07, #08, #10, #13はジャケット写真あり)
ほとんどの作品が紹介されていると言ってもいいですね。
とりあえず、自分が追加で入れたいと思う作品を列挙してみましょう。
3rd『My Crew』:
「GIMME RAIN」
「I'm Leaving You」
4th『Showdown』:
「Blue Eyes」
「Seaside Songs」
「Room No. 1848」
「See You Again」
5th『Boy's Life』:
「Boy's Life」
「天気雨を待ちながら」
「Mrs. Julyへの伝言」
ちょっと待ってください、これではきりがなくなりますね・・・。
つづきは、後日書くようにいたします。
最後に、アルファムーン/ムーンレコードの後期の次のシングルが入っていないんですよね。
「25時のアベニュー~Love you for the night~」
「湾岸ウィング」
シングルだから選ぶべきだとは、必ずしも思わないのですが。
(この投稿は、No.1088を書く以前にすでに書いていた内容です。後日、No.1088とNo.1089を比較してみたいと思いますが、本日は、そのままの内容で投稿します。)
たまたま、今もなお入手しやすい『BEST TRACKS ON THE MOON』(1996年→2006年再発)を聴いたのですが、どうも、自分の考えと違う選曲で、最良の選択になっていないように思えて仕方ありません。
自分で言っておいてなんですが、まったく、うるさいファンには困ったものですね。
さて、No.1078に重複してということになりますが、今一度、収録曲19曲を並べます。
作品名の後に収録アルバム名を入れました。
1.一本の音楽(2nd『ひとかけらの夏』)
2.電話しても(1st『また明日』)
3. SUMMER VACATION(3rd『My Crew』)
4. WEEKEND LOVE(3rd『My Crew』)
5. So long, Mrs. (2nd『ひとかけらの夏』)
6. BE WITH YOU(1st『また明日』)
7. やさしさにGood-bye(2nd『ひとかけらの夏』)
8. Stay The Young(5th『Boy's Life』)
9. LADY SEPTEMBER(1st『また明日』)
10. Catching The Sun(2nd『ひとかけらの夏』)
11. FIND SOMEBODY NEW(4th『Showdown』)
12.幻影(2nd『ひとかけらの夏』)
13. ISLAND(3rd『My Crew』)
14. ORLEANS~想い出のオーリアンズ~(4th『Showdown』)
15. WE LOVE YOU(3rd『My Crew』)
16. GREYHOUND BOOGIE(1st『また明日』)
17. Show Must Go On(シングル、4th『Showdown』のボーナストラックとして収録)
18. Travelin’ Band(2nd『ひとかけらの夏』)
19.ニコニコ・ワイン(2nd『ひとかけらの夏』)
アルバムごとに整理すると、
1st『また明日』:4曲
2nd『ひとかけらの夏』:7曲
3rd『My Crew』:4曲
4th『Showdown』:2曲
5th『Boy's Life』:1曲
シングル:1曲
(なお、「1. 一本の音楽」と「10. Catching The Sun」がシングル・ヴァージョンかどうかは、なおよくわかりません。)
さて、アルバムごとの曲数を見ただけで、選曲のバランスが悪く見えますね。確かに、そもそも、アルバムごとにいい作品がちょうどバランスよく収録されているとは限りませんけれど、それにしても、偏っているように思います。
村田さんのアルファムーン/ムーンレコード時代のベスト盤が発売されます。
一本の音楽 ~MOON YEARS~
2200円
2020/3/25
ワーナーミュージック・ジャパン
収録曲は、以下のとおり。
1 電話しても
2 BE WITH YOU
3 終わらない夏
4 LADY SEPTEMBER
5 一本の音楽
6 So long,Mrs.
7 Travelin' Band
8 やさしさにGood-bye
9 UP TO LOVE
10 SEXY PACIFIC
11 SUMMER VACATION
12 DANCE WITH ME
13 JUST A LITTLE LOVE
14 ORLEANS (English Version)
15 LOVE YOU FOR THE NIGHT ~25時のアベニュー~
16 Stay The Young
17 Morning Selection
18 ON THE WIND
なお、Amazonでは、「デカジャケット(24cm×24cm)付」という特典もあるようです。いったい、これは、何のためなのでしょうか?
ムーンですから、「また?」という感じはしますが、とりあえず、いい話ではあります。
Honey & B-Boysの『Back to Frisco』(+10)の解説を読むと、マスターテープが紛失(行方不明)状態でも、アナログ盤(レコード)さえあれば、それなりの質でCD化できるようです。
いや~夢のような話です。
とはいえ、実は、全然別の人の作品を頭に描いていて、村田作品には直接は関係なさそうですが・・・。
また、かなりの費用がかかるのかもしれませんね。そうすると、需要があまりない作品については、現実的には、無理なのかもしれません。