またもや川村康一さんネタですみません。
かつて、川村康一さん続報(1063)で書きましたように、ライブで村田さんの曲をカバーすると書いておられました。
たいへん遅ればせながら、そのカバーということだと思いますが、次の曲がYouTubeにあがってました。
134 回視聴
•2020/02/23
https://www.youtube.com/watch?v=eeLlbtOzH5w
皆さんもぜひご覧ください。
オリジナルカラオケについては、先に、「あまり重要視されていないということでしょう」と書きましたが、せっかく発表したにもかかわらず。そのままということがほとんどのようです。
その一般的な状況から考えると、村田さんの場合、再発盤のボーナストラックにしっかりと収録するという対応があり、かなり入手しにくい「CDシングル」というものを必死になって探さなくても、聴くことができるのですから、村田ファンは恵まれています。
なお、オリジナルカラオケについてですが、2006年の初期5枚再発のボーナス・トラックの「カラオケ」13曲(1083)に、「カラオケだからといってあなどってはいけませんね」と書きました。
確かに、ボーカル、しかも、目立つ村田さんの声がなくなると、聴いた感じが大きく変わり、物足りないという感じがします。別に、村田作品だけじゃなくて、他の人の作品でもそういうことが多いので、どうも苦手な感じが残ります。
ただ、ボーカルがなくなることで、バックの演奏、各楽器の音、例えばギターのフレーズだとかがよく聞こえるようになるというメリットはあります。
また、感じ、印象が変わることにより、新しい発見があることもあります。
例えば、お手許にあるかたは、「もう一度」のオリジナルカラオケを今一度聴いてみてください。当方にしてみると、ボーカルを抜いた「カラオケ」という感じではありません。
ずいぶん昔に触れましたが(No.902(2017年4月16日)とNo.927(2017年9月17日)をご参照)、『ひとかけらの夏』の2006年盤に、井上鑑編曲の「Summer Dream (Instrumental)」が収録されています。この作品のように、カラオケではなく、「インスト」というボーカルを入れることを想定していない独立した作品という感じを受けます。かなり驚きました。もとの唄の入った曲を知らずに、「こういう作品なんです」といわれたら、信じてしまうかもしれません。そういう意図を、村田さんが持っておられたのかどうかは定かではありませんが。
最後に念のためですが、シングルの「Slide on your season」は、「Winter Version」として、『evergreen』の2007年再発のボーナストラックに収録されていること、申し上げるまでもありません。
かつて、CDのシングル盤として「8cmCD」というものがありました。1988年に発売開始されたそうで、1990年代後半まで続いていたかと思いますが、現在は中古以外はほぼ見かけなくなってしまいました。
実際、Wikipediaを見てみると、村田さんの次の4枚のシングルが8cmCDのようです。
・空を泳ぐ日/優しいなんて誤解(1990年、東芝EMI、TODT-2524)
・君の自由/もう一度(1993年、ビクター、VIDL-10343)
・Slide on your season /彼方に~Family of Love~(1993年、ビクター、VIDL-10452)
・Do You Wanna Dance?/太陽の恋人(1995年、ビクター、VIDL-207)
さて、この8cmCDは、もともとはレコードのシングル(EP)の代わりですから、当然2曲入りでした。ところが、EPと違い容量がもっとあったからでしょうか、1992年か1993年頃から、タイトル曲のオリジナルカラオケを収録して「3曲入り」の場合が出てきました。タイトル曲どころかc/w(B面)のオリジナルカラオケも入れて「4曲入り」すら登場しました。といっても、この時期、すべての8cmCDがオリジナルカラオケを収録しているとは限らず、ばらつきがあるようです。
一部には、4曲とも違う曲を収録して「ミニアルバム」と呼んでもいい8cmCDもありました。
なお、レコードでいうミニアルバムとは、LPと同じサイズ(12インチ)にもかかわらず、通常の回転スピードである「33 1/3r.p.m.」よりも速い回転スピード「45 r.p.m.」(EPの回転スピードと同じ)にし、4曲入りにしているというものです(他の曲数もあるかもしれません)。その後の、「12インチシングル」と、曲数は違えど、発想は同じですね。
当方が当時よく聴いていたミニアルバムとしては、例えば、
・松任谷由実『水の中のAsiaへ』(1981年)(4曲入り)
・村松邦男『Turist』(1984年)(4曲入り)
などがありました。今だったら、アルバムではなく「マキシシングル」扱いをされてしまうかもしれません。
では、やっと本題です。村田さんの4枚の8cmCDには、オリジナルカラオケは収録されているのでしょうか?
調べてみると、Wikipediaにはなにも記載されていませんし、オリジナルカラオケが収録されているのかどうかか、はっきりした情報が見つかりにくい状態です。オリジナルカラオケは、いわば「おまけ」のようなものと捉えられているのでしょうか、あまり重要視されていないということでしょう。しかし、いろいろと調べてみると以下のとおりのようです。
・空を泳ぐ日/優しいなんて誤解(1990年、東芝EMI、TODT-2524):2曲ともオリジナルカラオケなし
・君の自由/もう一度(1993年、ビクター、VIDL-10343):2曲ともオリジナルカラオケあり
・Slide on your season /彼方に~Family of Love~(1993年、ビクター、VIDL-10452):2曲ともオリジナルカラオケあり
・Do You Wanna Dance?/太陽の恋人(1995年、ビクター、VIDL-207):2曲ともオリジナルカラオケなし
「空を泳ぐ日」は1990年のシングルですから、オリジナルカラオケを収録するにはやはり早すぎるようです。他方、「Do You Wanna Dance?」は1995年ですから、オリジナルカラオケが収録されていても不思議ではありませんが、どうやら収録されていないようです。
なお、現在では、
・「君の自由/もう一度」のオリジナルカラオケは、1993年の『Hello Again』の2007年再発のボーナストラックに収録
・「Slide on your season /彼方に~Family of Love~」のオリジナルカラオケは、1994年の『evergreen』の2007年再発のボーナストラックに収録
ということで、8cmCDがなくても、すべてのオリジナルカラオケを聴くことができます。
カラオケというと、今まで、初期5枚のアルバムの2006年再発盤のボーナストラックの話題ばかりでしたが、いまさらながら、こんなところにもありました、という話題でした。
なお、上記で、しつこく「オリジナルカラオケ」と「オリジナル」を入れていますが、これは実際の8cmCDの表記に倣ったものですが、一般のカラオケ店のカラオケとは違う、歌手本人が制作したものだということを示したいということなのでしょう。一部には、「オリジナル・カラオケ」という「・」を入れているものもあり、表記が統一されていません。
先週、吉田美奈子さんとの関係で二名敦子さんの作品が出てきましたが、二名敦子さんには、先にご紹介した作品のみならず、村田さんはいくつか作品を提供していますので、まとめて整理しておきましょう。以下のとおり。
・ちょっと泣きたいWednesday(作詞:みうらよしこ、作曲:村田和人、編曲:佐藤博)(2枚目『ロコ・アイランド』(1984年)の7曲目に収録)
・April Shadow(作詞:みうらよしこ、作曲:村田和人、編曲:芳野藤丸)(3枚目『ウィンディ・アイランド』(1985年)の5曲目に収録)
・風の街角(作詞:吉田美奈子、作曲:村田和人、編曲:芳野藤丸)(4枚目『Naturally』(1985年)の3曲目に収録)
・ムーンライト ママ(作詞:二名敦子 作曲:村田和人 編曲:小林信吾)(5枚目『him』(1986年)の2曲目に収録)
最後の作品の編曲家である小林信吾さんは、2020年10月4日にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
なお、村田作品は、きれいに1アルバム1曲ずつですが、これは、制作側の意図のようで、この4枚についてはいずれのアルバムも、完全に1人が1曲ずつということではありませんが、それぞれ多数の作曲家が参加しています。
これに加えて、以前、村田和人と二名敦子(1036)でご紹介したように、6枚目のアルバム『Fluorescent Lamp』(オリジナルは1987年。ただし、1986年という情報もあり。2018年にタワーレコード限定で発売)にはボーナストラックとして、村田さんの作品が2曲収録されています。
11. 真夏のスーパースター ※ボーナストラック
(作詞:二名敦子 作曲:村田和人 編曲:清水興)
12. 深く青いアクア ※ボーナストラック
(作詞:二名敦子 作曲:村田和人 編曲:清水興)
なお、No.1036で、『Fluorescent Lamp』を7枚目と書いているのは、早川英梨名義の次のアルバムを1枚目と数えたのでしょう。
・CITY(1981年8月25日発売、テイチク、CL-4)、(2013年11月20日、タワーレコード限定、TEH-18):後藤次利が全編曲
ややこしくてすみません。
今まであまり考えたことありませんでしたが、山下達郎さんにもちかい吉田美奈子さんと村田さんの接点は?
1つ作品を見つけました。
二名敦子/風の街角(作詞:吉田美奈子、作曲: 村田和人、編曲:芳野藤丸)
二名敦子さんの1985年の4枚目のアルバム『Naturally』の3曲目に収録されており、コーラスで村田さんと安部恭弘さんが参加しています。芳野藤丸(g)という編曲家と1980年代半ばのこの時期の作品だということから容易に想像されるように、バックはAB'Sの渡辺直樹(b)と岡本郭男(ds)の両氏が参加。しかし、AB'Sでも、村田さんに近い松下誠(g)と村田さんの作品の作詞でも有名な安藤芳彦(key)の両氏は参加していません。
ご存じのとおり、吉田美奈子さんは、頼まれたら誰とでも仕事をしますというタイプでは全くなく、自分の納得した相手ではないとチームを組まないと思いますので、村田さんとの作品があるということは、それなりに村田さんも評価されたということなのではないかと思います。
ただ、村田―吉田ラインのつながりは、他にはあまりないようですね。
結構面白い組み合わせだと思うんですが、例えば、作詞作曲の組み合わせだけではなく、一緒にコーラスをするとか、村田さん的にはデュエットとか(笑)。
もしかすると、二人はあまり合わなかったのかもしれません。