次の本が刊行されています。
シティ・ポップとラジカセ
70~80年代のカセットテープ・カルチャーを振り返る
編著 開発社
徳間書店
第1刷 2023年3月31日
本体2000円+税
カセットテープに絡めた「シティポップ」本で、カセットテープそのものに関してはNo.1246に書きましたように個人的にはほとんどネガティブなのですが、稲垣潤一、杉真理、鈴木茂、伊藤銀次、EPOの5人のインタビューもありますので、あえてご紹介します。
そして、次の記事(20枚のアルバムを取り上げている)の中に村田さんのアルバムも含まれています。
○シティ・ポップ名盤選(馬飼野元宏)(p38~p44)
以下、p44の原文です。
ひとかけらの夏
村田和人|1983年/アルファ・ムーン
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夏のけだるい空気を
パッケージングした傑作集
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サマー・ポップスの名手・村田和人の2作目で、アレ
ンジとプロデュースに山下達郎が全面参加。「一本の
音楽」や、まりや&達郎作の「ニコニコ・ワイン」な
ど、バラエティーに富んだ楽曲と、パーフェクトな完
成度を誇るサウンドが一体化した夏の大名盤。
引用は以上で終了。
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山下達郎への言及は当然としても、わざわざ「ニコニコ・ワイン」を取り上げて竹内まりやに言及する必要はないでしょう。作詞に言及するなら、安藤芳彦さんが参加していますので、むしろこちらでしょう。やはり、山下・竹内夫妻の役割を強くとらえすぎる傾向が見えます。あとは、「コーラス」に触れてほしかったところです。
なお、カセットテープには、当時、次のような種類があって、この本にはその説明もあり、すごく懐かしく感じました。
TYPE I:ノーマル
TYPE II:クロム(ハイ・ポジション)
TYPE III:フェリクロム
TYPE IV:メタル