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村田和人(むらた・かずひと)

CD入手が困難な作品の配信(1253)

サブスク(配信)に関しては、聴く側の負担額(ということはすなわちレコード会社やアーティスト側の収入)が少なすぎるという議論があります。CDが例えば13000円とくらべたら、何10万枚、何100万枚を一緒にして例えば月1000円とか2000円で聴くことができる、ということならば、それは確かに安すぎますね。

問題は、レコード会社やアーティスト側の収入が少なすぎると、レコード会社側は、音楽制作に従来のような費用をかけることができなくなるのではないかということです。それが、「音楽制作にはお金をかけるな」というような傾向、また、「音楽制作にはお金をかけられない」ということや音楽制作側の収入減、ひいては、極端な話、音楽が制作されなくなる、ということにもつながりかねない、という可能性があります。単純に、得られる収入が十分でなければ、費用を負担しきれない、または費用をかけないことで、音楽の質を下げざるを得ない、ということかと思います。これが継続すれば、行きつく先は、結局音楽制作を諦めねばならない、ということです。

まったく、本末転倒な問題です。

 

他方、この場でも、「配信」により、今まで聴くことのできなかった音楽を聴くことができるようになった、というメリットをすでに何回か書いてきました。制作側としても、制作費用を考えるとある程度の最低販売数が必要となる、CD化・CD再発は無理でも、配信(その結果サブスクの対象にも含まれる)ならば、費用的にも可能だということがあるのだと思います。

 

ということで、これからCD制作しようとしている作品、CDがまだ入手可能な作品まですべて配信してほしい(サブスクに入れてほしい)、とは申しますまい。もちろん、新作を配信したい歌手・アーティストは、そうしていただいたらいいのです。配信することによるメリットもあることでしょう。

しかし、現在、CD(やレコード)の入手が困難な作品、また、今後CD再発・CD化の予定のない作品であれば、とにかく手あたり次第、配信・サブスク・ダウンロード販売を実施していただきたい、とこう申しましょう。

こうすることで、今後の新しいCD制作を圧迫することもなく、CDの売り上げを阻害することもなく、他方、今まで聴きたくてもどうしても聴くことができなかった作品が聴くことが可能になるのではないでしょうか?

 

ということで、とにかくこの方向性を強力に押し進めて、配信作品をどんどん増やしていたきたい、と思います。

どうかよろしくお願いします。

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