今までも、この場で何回か書かせていただいている川村康一さん、先にご紹介したセカンドアルバムも再発されていますが、それと別に関係なく、1枚目・2枚目のアルバムを聴いていたら、村田さんのある作品と似ている作品があることにふと気づきました。
最初に書いておきますと、この点も以前別な記事で書いておりますが、似ているといっても、別にどちらがどちらを真似したとか、そういうことを言わんとしているわけではありません。
むしろ、何か、共通の土台というか、バックグラウンドというか、当然に共有されている音楽の風景というか、そういうものがあるのではなかろうか、そういうことを感じている次第です。
まず、川村さんのほうのその曲とは、1枚目のアルバム『HAVE A GOOD TIME』(1989年)の1曲目「サマータイム」という曲です。「バチロク」の曲で、アカペラ、いやいや、この情報だけでも、いかにも村田さんの曲でもありそうです。
続いて村田さんの曲です。アルバム数も多く、探すのはなかなか大変そうです。しかし、理由・根拠ははっきりしませんが、村田さんのどれかのアルバムの最後の曲だと直感しました。そして、21世紀に入ってからのアルバムではない、また6枚目の『GO POP』までならすぐにわかるはずなので、そうではない。そうなると、残りは、7th『太陽の季節』(1989年)、8th『空を泳ぐ日』(1990年)、9th『HELLO AGAIN』(1993年)、10th『evergreen』(1994年)。11th『sweet vibration』(1995年)になり、『HELLO AGAIN』の最後の曲「Dream of Julia」は聴かずとも違うとわかるので、残りの4枚だけを確認すればいい。容易に、『evergreen』収録の「夏を忘れた瞳に」ということがわかりました。これは、スマートフォンで調べたのですが、カセットテープやレコード(ヴァイナル)ではこうすぐにはいかない、すぐに調べられないでしょう。こういう意味では便利になったものです。
興味深いのは、似ている曲とはいえ、一方はアルバムの最初の曲、他方は最後の曲と全く逆の位置で、でも、それぞれ、その位置にうまく「はまって」いるということです。音楽とは不思議なものです
2曲とも、Spotifyでも聴くことができますので、お時間あれば、お試しあれ。聴いていてうれしくなる作品です。
なお、発表された時間的順序からすると、村田さんの作品のほうがあとになります。