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村田和人(むらた・かずひと)

Spotifyに関連して警鐘を(1153)

前回、「これで最後」と書いたのに、嘘ですみません。

 

最後に、もう一言、いやもう二言、警鐘をならしておきたかったので。

 

まず1点目は、「歌詞カード」(ブックレット)がなくなる、という問題点です。今まで作成されたものも、入手できない状態になる。これは、大変もったいないけれど、仕方ないのかもしれません。配信以前に、CD化のときも、レコードではもっと立派だった歌詞カードが簡素化されてしまったという例などは多くありました。なお、一部の作品では、Spotifyでも歌詞自体は「カラオケ」のように表示されます。

 

しかし、歌詞カードそのものがなくなることはやむを得ないにしても(技術的には、サイト上歌詞カードやブックレットを維持することも十分可能なはずですが)、歌詞カードに掲載されていたクレジット情報(作詞、作曲、編曲、プロデュース、ミュージシャン、ミキサー、その他制作者)は、不要ではないはず。

今でも、実は、Spotifyでも一部クレジット情報は見られるのですが(「楽曲クレジット表示」)、情報を入れるかどうかは任意であるようで、情報がないことも多く、あっても作詞と作曲も分かれておらず、編曲にいたっては項目もない、プロデュースは項目はあるが入力がないことが多い、などという悲惨な状態です。ましてや、スタジオ・ミュージシャンなど項目もなく、名前など掲載されているはずもありません。

このままでは、全てのクレジット情報が消えて行ってしまいます。それがいいわけはない。

でも、もう遅いでしょうね。

 

そして、最後の最後です。

 

アルバムやシングルの「発表年」の表示について。

いわゆるCD再発(または、レコードのCD化)の場合は、オリジナル発表年なのか、再発年(CD化の年)なのか? 現在は不統一の状態で、おそらくレコード会社から提出された情報がそのまま掲載されているのでしょう。それはそうですね。Spotify側に情報を整理・統一する能力があろうはずはない。

「年」の情報としては、両方が残っているべきだ(しかも、Spotifyでもそれが確認できるようにすべきだ)と思いますが、一般論としては、まずはオリジナル発表年で統一すべきでしょう。そうしないと、掲載されている「年」だけを見ると、デビューアルバムが、何枚かのアルバムよりもあとに発表されたように見えてしまうようなケースも出てくることになります。

いずれにしても、現在のSpotifyの状況は、両方の「年」が混在する不統一の状態で、これは、あとあと必ず問題になります。

 

以上で、Spotifyネタはおしまいです。長々と失礼いたしました。

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