夏だ! 夏だ!
夏といえば、村田さん。
梅雨は日本各地でまだ続いていますが、暑いので、聴きましょう。
ところで、村田さんは、「海っぽい作品・夏っぽい作品」をたくさん作っていますが、もともとは、師匠すじの山下達郎さんが「海っぽい作品・夏っぽい作品」を作るアーティストでした。
そこで、具体的に、山下達郎さんのどの作品が該当するかを考えてみると、予想外に実作品が少ないことがわかります。
いろいろなご意見がありえると思いますが、とりあえず、以下の7作品でしょうか?
・ラブランド・アイランド(『For You』収録、1982年1月21日)
・スパークル(『For You』収録、1982年1月21日)
・高気圧ガール(シングル、1983年4月23日)
・悲しみのJody(『Melodies』収録、1983年6月8日)
・BIG WAVE(アルバム、1984年6月20日)
・風の回廊(シングル、1985年3月25日)
・踊ろよ、フィッシュ(シングル、1987年5月10日)
(以降は、実は、当方があまり聴いていないので、確認できておりません。でも、実際には、ほとんど存在しないのでは?)
村田さんが1982年4月デビューということからすると、山下作品がそれほど先行していたというわけでもなさそうな感じではあります。むしろ、夏路線の自分の作品を制作した時期と村田作品を制作している時期が一致しているという点が面白いですね。村田さんに影響されている面もあるのかもしれません。
(それにしても、当時はそうは思いませんでしたが、「ラブランド・アイランド」って、すごい(変な?)タイトルですね。この作品の作詞は山下さんご本人です。)
ただし、これらより前に、山下さんは少なくともコカ・コーラのCMを制作しており、それが夏っぽかったりするので、時期的には、その始まりは1970年代ということになりそうです。
なお、次の作品は、「海」や「夏」そのものをテーマにしているわけでもなく、「エコー」もあまり利いてはいないのですが、「海っぽい作品・夏っぽい作品」の嚆矢だとする考え方もあるかもしれません。
・LET'S KISS THE SUN(『Moonglow』収録、1979年10月21日)
最後に、このような「夏路線・海路線」をさらにさかのぼると、大瀧詠一、さらに、加山雄三にたどり着くのではないかと思います。