>>1069
初期5枚の話題ばかりになっている気もしますが。
そもそも当方も混乱しているのですが、村田さん初期5枚の作品を出したムーンレコードは、名前が変わったり、親会社が変わったりして、いろいろと呼ばれており、特に当方は会社名かレーベル名かの混乱もあり、何が同じなのか何が違うのかが、わかりにくい状態になっています。
そこで、せっかく思いつきましたので、ここで、整理してみたいと思います。とはいえ、基本は、Wikipediaの「MOON RECORDS」を見て、村田さんのCDの発売のタイミングを入れただけです。
・1982年:RVCから小杉理宇造が独立して、アルファレコードの支援も受けて、アルファ・ムーン(社名)創業
・1982年から1987年にかけて、村田さんの5枚のアルバム(レコード・CDとも)が発売
・1990年:ワーナー・ミュージックの傘下となり、社名をMMGに変更(レーベル名はムーン・レコード)
・1993年:MMGが、イーストウエスト・ジャパンに社名を変更
・1994年:村田CD5枚再発(品番変更)
・1998年:ムーン・レコードの発売元がイーストウエスト・ジャパンからワーナーミュージック・ジャパンに移管(1999年、イーストウエスト・ジャパンから発売されていた山下達郎・竹内まりやのアルバムが、ワーナーミュージック・ジャパンより再発)
・2002年:イーストウエスト・ジャパンがワーナー エンターテイメント ジャパンに吸収合併(要するに社名変更)
・2004年:ワーナー エンターテイメント ジャパンは音楽ソフト部門を株式会社ワーナーミュージック・ジャパンとして分離(要するに、社名変更。ムーン・レコードはレーベルとして存続)
・2006年:村田CD5枚再発(品番変更)
・2012年:村田CD5枚再発(品番変更)
似たような会社名等がでてくるのでややこしいのですが、よくわかるのは、会社名がどんどん変更されているということ、他方、レーベル名は、「ムーン(・レコード)」が使い続けられているということ、です。
しかし、はっきりしないこと、わからないことも多くあります。
例えば、創業時から「ムーン・レコード」というレーベル名は使われていたのか? はっきりと書かれていませんが、たぶんそうなのでしょうね。
1990年のワーナー・ミュージックの「傘下」とは、どういう意味なのか? ジャケットにワーナーの名前が出ているのかどうか?
また、村田さんの最初の5枚のアルバムは、(品番を変えずに)MMG名義で再発されているのか、また、イーストウエスト・ジャパン名義で再発されているのか?
1998年に、山下・竹内両氏の作品がワーナーより再発されていると記載があるが、村田作品(1994年)もワーナーより(品番を変えずに?)再発されたのか?
なお、イーストウエスト・ジャパンは、1998年の「移管」後、2002年の「吸収合併」までは、どういう位置づけ、何をしていたのでしょうね? 「発売元の移管」では、名義だけの問題で、何も変わらないということかもしれません。
以上の疑問が出てくる問題意識は、1980年代盤と1994年盤を、何と呼んだらいいのか(何と呼んでいいのか)、というところです。例えば、1994年盤を「アルファ・ムーン盤」と呼んだら間違いなのか? おそらく間違いでしょう。ただ、1994年盤の品番は「AMCM」なので、アルファムーンをなお引きずっているのかもしれません。また、1994年盤を「ワーナー盤」と呼んだら間違いなのか? 上記からはよくわかりません。場合によっては、同じ品番でも、イーストウエスト盤(ジャケットまたは帯に「イーストウエスト」の記載あり)とワーナー盤(ジャケットまたは帯に「ワーナー」の記載あり)が混ざっているのかもしれません。両方記載されているものがあったりするかもしれません。
1980年代盤と1994年盤は、実物を見ることがなかなか難しいので、確認することも難しいですね。
ちなみに、最新盤2012年の『また明日』を見ると、以下の記載があります。
発売元:株式会社 ワーナーミュージック・ジャパン
企画:フライハイ・レコーズ/(有)シャイングランス
(株)ヴィヴィッド・サウンド・コーポレーション
販売:(株)ヴィヴィッド・サウンド・コーポレーション
さらに、「帯」には、「MOON RECORDS」のロゴが入っており、CDの表面にも同じロゴがあります。
さらにさらに、今まで気づいていませんでしたが、CDの「品番」ですが、「VSCD-1734」の他に「WQCQ-346」と「FRCD-017」も記載されています。最初のものは、ヴィヴィッドの品番、次のものはワーナーの品番、最後のものはフライハイの品番、ということが推測されます。
いやまずい、この2012年盤の情報だけで、余計に混乱しますね。
発売(元)(制作のことでしょう。Manufactured by)と販売(Distributed by)の区別もよくわかりません。2006年盤では、発売も販売もワーナーミュージック・ジャパンのようです。
最後に、ダメ押しですが、「P-CAN」(2014年、17枚目)を販売したのが「アイランド・ムーン」と「ムーン」がついていること、また、東芝EMI時代のレーベル名が「イーストワールド」で「イーストウエスト」と似ていること、もさらに混乱を誘っているかもしれません。
それでは、混乱したまま後日に続きます。