No.1145でロジャー・ニコルスの名前が出ましたが、その関係で、村田さんの話題からずれますが、申し訳ありません。
竹内まりやの4枚目のアルバム『Miss M』(1980年)のA面は、「L.A. Side」として、デイヴィッド・フォスター(David Foster)とジェイ・グレイドン(Jay Graydon)を中心にアメリカで制作されましたが、その中に1曲ロジャー・ニコルスの作品があります。A面最後の曲「Heart to Heart」です。英語詞かと思いきや、竹内まりやご本人の作詞です。
当方は以前からなんでこんな曲が収録されているのだろうと不思議に思っていて、てっきり、本人が好きな曲(例えば、カーペンターズの曲)を、ご本人が日本語詞をつけてカバーしたのだろうと思いこんでいました。しかし、調べてみると、そうではなく、次のような不可思議な経緯があったようです・
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=655156&id=54763870
まず、プロデューサー(このアルバムのプロデュサーは宮田茂樹と村上優のお二人ですが、おそらく宮田さんのほうでしょう)が、レコーディング中のロス・アンジェルスで、「つて」をたどってロジャー・ニコルスと会って作品提供を依頼したところ、TV用の書きかけの曲があり、宮田さんがその場で少しアイデアを出して完成させたということです。なんか嘘のような不思議な話です。
ちなみに、この曲は、のち、カーペンターズが「NOW」というタイトルで歌ってレコーディングされ、カレン・カーペンターの最後の曲になったそうです。
YouTubeでも聴くことでき、(ほぼ)同じメロディーであることが確認できます。ご関心のあるかたは、お試しください。
先日、「21」その他ユニットのデジタル配信(1142)というのをご紹介しましたが、「21」には2枚のアルバムに加えて、「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート/I LOVE TOKYO」という8cmCDシングルがあります(1992年3月4日(VIDL89)。2枚のアルバムより後に発表された。21のシングルはこれだけ?)。なんとこのシングルがAmazonデジタルで配信されていました。驚きです。8cmCDシングルですので、もう決して入手できない、聴くことはできないと思っていたのですが、あっさり聴くことができました。
「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート(On the University Street)」は、竹内まりやのカバー、「I LOVE TOKYO」は、つのだ☆ひろのカバー(英語詞)、です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08K2PLKB7/
発売元のビクターで配信を始めたことがスタートということなのかもしれません。
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discographylist/A000959.html
なお、オリジナルの作詞・作曲・編曲は以下のとおり。
・オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート:作詞:竹内まりや、作曲:竹内まりや、編曲:細井豊BAND、ボーカル&ホーン・アレンジ:杉真理)
(1979年の2ndアルバム『ユニヴァーシティ・ストリート』の1曲目)
・I LOVE TOKYO:作詞:Ross Macaulay、作曲:つのだ☆ひろ、編曲:Jap's Gap's
(「つのだ☆ひろ・JAP'S GAP'S」名義の1980年のシングルです。ただし、ソロ名義の1982年のアルバム『バラード / Ballad』に収録されているのは、ほとんどアカペラで、この編曲は、本人クレジットかもしれません)
「21」によるカバーは、2曲とも斎藤誠の編曲だそうです。
https://blog.goo.ne.jp/nakamuranaika/e/adcc2c5eee4f04ef7f3e2853daa59b2a
なお、「21」の2枚のアルバム、1枚のシングルとも、ビクターからのものですが、1990年の『Blue Coast Inn』(VICL-31)がinvitationレーベルなのに対して、1991年の『Greeting』(VICL-233)と1992年のシングル「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」はRouxに変わっています。村田さんの8枚目のアルバム『空を泳ぐ日』(1990年)は「東芝EMI/EAST WORLD」で、次の9枚目のアルバム『Hellow Again』(1993年)は、「Victor/Roux」なので、この狭間ということで、『Blue Coast Inn』を制作した時点で、移籍という話も動き始めていたのかもしれません。
デジタル配信は、基本は半永久的に残っているのだと思いますが、いつなんどき配信が中止されるかもしれませんので、ご関心のあるかたは、早めに購入・ダウンロードなさることをお勧めします(2曲で300円)。
これに関連して、2点
デジタルで配信しさえすれば、こんなに簡単に聴くことができるのだから、もっとどんどん配信を進めていただきたいものです。村田さんの作品もそうですが、それ以外も。最近の作品だけではなく、昔の作品もどんどんと。
今回は、実はたまたま見つけることができました。Amazonのデジタル配信では、ミュージシャン「21」で検索するとなぜかエラーが起きます。あえて「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」で検索しないと発見できないのです。先に、21のアルバム2枚を発見したときには、あるはずはないと思い込んでいて、「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」というタイトルでは検索していませんでした。
この関連で、Aamzonなどで、リコメンド機能(おすすめ)というものが表示されることがあります。これが役に立っていない(AIの性能がよくない)、という現状があります。今まで役に立つと感じたことが正直ほとんどないと言っていいでしょう。今回のケースでも、配信ではない通常のミュージックのほうで「オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート」についてはAmazonの検索を何度もしていましたので、その際に「(8cmCDシングルは(中古で)見つからないけれども)デジタルで配信しているよ」と教えてくれればいいのにと思います。また、『Blue Coast Inn』と『Greeting』をデジタル配信で検索したときにも、このシングルについてもリコメンドさえあれば、その時点で発見できたのにと思います。Amazonなどは、この機能の不十分さを認識しているのでしょうか? このリコメンド機能の徹底的な充実を希望いたします。しかし、質よりも量で勝負という発想で動いている可能性は高いので、質のアップはそもそも期待できないのかもしれません。
村田さんの師匠すじの山下達郎さんがファンでもあるバート・バカラック。
その流れが、そののちの、いわゆる「渋谷系」の源流でもあると言われることもあります。
では、村田さんには、その影響は見られるでしょうか?
今まであまり結びつけることはありませんでした。ただちに、影響を受けた作品は思いつきませんが、そういった視点で、今後村田作品を聴いてみようとも思います。
このようなことをふと思いついたのは、山下さんからではなく、以前も何回かご紹介したことのある川村康一さん、この人の「ふたりのSnow Land」という作品を聴いて(YouTubeで聴くことができます)、バカラックを感じたことがきっかけでした。なお、編曲は、岩﨑元是さんのお兄さんの岩﨑文紀さんです。
それにしても、山下さんは、ビーチボーイズ、ドゥーワップからバカラックまで、幅広いですね。バカラックと言えば、その流れは、ロジャー・ニコルス(Roger Nichols)につながりますが、山下さんはニコルスのファンでもあるんですかね。
なお、バート・バカラック(Burt Bacharach)は、ハル・デヴィッド(Hal David)とのソングライティング・チームで有名ですが、ロジャー・ニコルス(Roger Nichols)は、ポール・ウィリアムズ(Paul Williams)とのソングライティング・チームで有名です。こういう作詞家との深い結びつきのあるソングライティングのチーム、面白いところで似ているものです。
2016年2月22日から早くも5年が経過しました。
天国でギターを弾きながら歌っていたり、曲を作っていたりしておられるでしょうか?
村田さんは、皆さんのほうがよくご存じだと思いますが、東京生まれで、ビートルズファンです。
このことが、村田さんの音楽性とかかわっていることは間違いありませんが、どうかかわっているのでしょうか?
特に、東京生まれというのは、どうでしょうか?
都会的な音楽、と呼ばれるものがありますが、村田さんにもその傾向はあるでしょう。それがそうでしょうか。ただ、「都会的」というのは、むしろ「洋楽的」という意味でしょうから、あまり東京生まれとは関係ないかもしれません。
ただ、ビートルズ当時は、現在のネット社会とは情報の流通が大きく違いますので、東京のほうが格段に洋楽の情報があったという点で、「東京生まれ」には音楽性への大きな影響があったと言えるかもしれません。
他方、「夏っぽい」という点では、師匠すじの山下達郎さんが熱烈なファンとして有名なビーチボーイズのほうがビートルズよりも音楽的には近い気はします。しかし、村田さんがビーチボーイズについてどう考えておられたのかは、当方は残念ながら知りません。何かご存じの方がおられたら、お教えいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。